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「千秋さん、あそこに大きなサメが!」
千秋「おお、本当だ。こうして近くで見ると迫力あるな…」
久しぶりの水族館は想像よりも楽しくて、なんだか新鮮…。最初は緊張でガチガチだったけど、時間も経って千秋さんとも雑談してリラックスできた。
なんか…楽しいな、こういうの。
千秋さんだから…楽しいのかな?
千秋「おっ、こっちにもっと大きいのがいるぞ!」
「え!どこですか!」
手招きする千秋さんの方へ向かおうとした瞬間。小さな段差に躓き、私の身体はスローモーションで前に倒れようとする。
うわっ、やってしまった___
怖くて一瞬目を瞑った。
痛っ……く、ない…?あれ?
千秋「良かった、間に合った…」
「ほ、ほえっ…!?」
千秋さんは私の身体を片腕で支えてくれてて、安堵したようにほっとため息をつく。今私の顔は千秋さんの肩にびったりとくっついている。
千秋さん…いい匂いする。ずっと嗅いでたいかも…ってそんなこと言ってる場合じゃなーい!!!
千秋「大丈夫か?痛いところはないか?」
「だ、大丈夫です!ありがとうございます!ごめんなさいっ、前方不注意でした…気をつけます…」
千秋「そんな謝らないでくれ!ちょっとここの段差は分かりずらい上に危ないよな。小さい子が転んだらもっと大変だ…そこのスタッフさんに言ってくるから少し待っててもらってもいいか?」
「はい!」
千秋「ありがとう。じゃあ行ってくる!」
千秋さん凄いな…。他の人のことまで考えてわざわざスタッフさんに言いに行くなんて。確かに危ないとは感じるけど他の人のために行動できるか人は本当に極わずかだと思う。
千秋「この段差付近に目立つようポールを立てるそうだ!これで怪我人も減るだろう♪」
「千秋さん、本当にヒーローみたいですね」
千秋「そ、そうか?未桜ちゃんにそう言ってもらえると照れるな…」
顔を赤くして照れる千秋さんも可愛い。千秋さんは本当に人間性も素敵な人だ…。
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作者名:あねもね | 作成日時:2020年8月24日 14時