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翌日の朝。
昨日犯してしまった失態がずっと頭の中を駆け巡り毎秒毎時間ひとり反省会を開く。
千秋「感極まっていきなり抱きつくとか…そりゃあ引かれるよなぁ。うん、俺が悪い」
高峯や明星に抱きつくのとはまた訳が違う。さすがの俺も弁えている。
あの後、幼少期の話に少し花が咲いたもののなんの進展もなかった。むしろ未桜ちゃんとの会話が妙にぎこちなくなり、見えない壁ができてしまった。
そりゃあそうだ。いきなり感極まって好きと漏らしてしまったこともそうだし、あの時泣きじゃくっちゃって告白するタイミングを見失ったし…ああ！もう最悪じゃないか！！
薫「ちょっともりっち〜なんでそんなに落ち込んでるの〜？水族館デートは約束できたんでしょ〜？」
千秋「羽風、少し黙っててくれ」
薫「わっ、もりっちの塩対応は響く……ショック…ううっ」
泉「アンタも空気読みなよねぇ。どう考えても話しかけるタイミング間違ってるから。ほら、かおくん。俺とゆうくんの偵察に行くよぉ」
薫「げろげろ〜。俺ゆうくんとやらに微塵も興味ないんですけど〜〜」
瀬名が羽風の背中をバシバシと叩きながら、教室を出て行った。
はあ、誰がこの悩みを打ち明けられる奴はいないのか！いたら俺を助けて欲しい！
翠「あの〜守沢先輩、今日のレッスンは……ひっ！いきなり手掴まないでくださいよ！心臓に悪すぎるっ！」
千秋「よくぞ来てくれた流星グリーン！俺の悩みを聞いて欲しい！お代はこれだ！」
翠「わ！それは夢ノ咲タワーのゆるキャラ！守沢先輩が何故それを……」
千秋「たまたまUFOキャッチャーでゲットした！元々高峯にやろうと思ってたんだ♪」
翠「仕方ない……それで手を打ちましょう」
高峯からは「とりあえず、次のデートでもう一度告白するべきでしょうね」と、とんでもなく正論を返された。
まあ、そうだよな。
今は次会う約束がちゃんとあることに感謝しないといけない！だってそれがもし無かったら…
俺、もう未桜ちゃんと……
いかんいかん！
燃えるハートの守沢千秋！！
ネガティブ思考はいかんな！
常にポジティブに正々堂々と向き合わなければ…！
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作者名：あねもね | 作成日時：2020年8月24日 14時
