【あんスタ】キラキラの魔法

第48話:甘えてほしいらしい ページ50

『あ、あの…なんで皆さんはここまで…その…私に色々としてくださるんです、か？』

付き合いもそれなりにだし、それなのにここまで色々としてもらうのは悪い…

巴「ふふ、なんでだろーね！たまには自分で考えて答えを導き出してね！僕達が普通に言ってもいいけど…それじゃあ面白くないから！」

漣「面白さで決めるんすか…」

巴「だって、Aちゃんにもっと僕達の事考えてほしいからね。僕のこの問に答えを導き出そうと考えるAちゃんが見たいね！」

七「殿下、意外といい性格してますよねぇ」

乱「ふふ、でも私もAさんには私達の事を考えてもらいたいから、答えは言わないよ」

『えっ…あ…(皆さんが私によくしてくださる理由……そうだよね、皆さんに答えを求めてばかりで甘えてしまったらそれこそみなさんにとって迷惑になるし、自分も教えてくれるって甘えたらだめだ…うぅ、でも私別に皆さんにこれといっと特別なことは何もしてないし…)』

巴「(ふふっ、考えてる考えてる…♪)」

『………貸借取引…？』

漣「全っ然関係ないし違いますよぉ」

七「なぜわざわざあなたと貸借取引を行う必要があるんですか…」

乱「…(Aさんは本当に自分に興味をもたないな。自信ももっと持てばいいのに…沢山良い所があるし、凄いこともできるんだから…まぁでも、そんなところがAさんらしくていいと思うけど)」

『貸しを作って後々請求されるとかは…』

七「ありませんよ。まず女性にそんなこと致しません」

『う、ですよね…じゃあ………』

巴「んもーっ！Aちゃんってば答えの中にちゃんと自分がいることわかってないね！？」

『え、わ、わたしですか！？』

巴「そうだね！僕達はAちゃんに甘えてほしくてこうして色々としてるのに…貸借取引とか言うから…！僕達はAちゃんに甘えてもらいたくて好きで勝手にこんなことしてるんだね！Aちゃんってばほんっと、自分のことになると無頓着だね！悪い日和！」

『え、ええ〜…でも自分に興味なんか湧きませんし…私が誰に何しようと、その、見返りとかが欲しいわけではないですし…』

それに甘えてほしいなんて、これ以上甘えてしまうのは流石に悪いし

漣「…じゃあ、俺らの前だけでもそういうの、なくしません？俺達は、俺達のわがままに付き合ってくれるあんたにただ、お返しがしたいだけなんで…」

『ぜ、善処します…！』

巴「Aちゃんそう言ってできないの僕知ってるね」

『うっ』

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