【あんスタ】キラキラの魔法

第3話:幼馴染 ページ4

『ただいまー』

「おう、おかえり。ちと邪魔してるぜ」

『あ、くーくん。ただいま。いらっしゃい』

「相変わらず、キラキラしたもんばっかおいてんな、お前の部屋」

『好きなんだもん。ていうか勝手に人の部屋入らないでよ〜。』

くーくんこと、鬼龍紅郎くん。お母さん同士が手芸仲間で小さい頃から一緒に手芸をしている。強面だけど、アイドル科の紅月に所属していて衣装もくーくんの手作り。料理も裁縫もできる女子力の高さを持ってる。幼馴染の特権で、よくライブ見に行かせてもらってる

『くーくんが家に来るなんて久々だね。どうかしたの？』

鬼「布を買いにな」

『布？お母さんいま店番でしょ？言ったらくれると思うけど…』

鬼「店をぐるりと回ったんだが、しっくりくる色がなくてな、だったら家の中の倉庫に行ったらあるかもしれないって、入れてくれたんだよ。ただ、倉庫の鍵が見当たらなくてな」

『そうなんだ。倉庫の鍵持ってるから一緒に行こ。』

鬼「おう。わりぃな」

『今更でしょ〜。倉庫の鍵、宗くんとくーくんのぶんも作ってもらう？それならいつでも出入りしやすいでしょ。うちは布なくなっても、別にそこまで困ることないし』

鬼「ははっ、じゃあ、おばさんに聞いてみてくれや。ここのは使いやすくて、値段も安くしてくれっからな。いつも助かってる」

『ふふっ、値段なんていくらでも安くするよ。宗くんとくーくんは特別だからね。私も、よくライブのチケット無料でもらってるから、これくらいの事しかできないけど、それでも、少しでも恩返しはさせてね』

鬼「…フッ、充分してくれてんぞ」

『そうかな？』

鬼「おう」

『えへへ、それは嬉しいなあ』

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