【衣更真緒】〜4〜 ページ42
〜3〜の続きです
『私はパパが心配なんだよ!』
流れ星が流れるのなら、どうか私の願いを聞いてください。
そのくらいのーーー願掛けくらいの気持ちで半ば叫ぶように発した言葉。
これ以上父が疲労を溜め込んだまで無理をするのをみたくない。
そう、いつだってキラキラ笑顔のパパがいいのだ。
「えっと、俺お前に何か心配されるようなことしちまったか……?」
ーーー当の本人はほぼ気づいてなんかいなかったのだけれど。
「なんか、迷惑かけたか?昨日の晩飯、ハンバーグじゃ嫌だったとか?」
『違う。私パパのハンバーグ好きだもん。』
「嬉しいこと言ってくれるな?洗濯物にアイロンかけ忘れてるのがあったとか?」
『全部びっしりかかってました。』
「えっと…ごめん心当たりがもうないんだけど。」
本当に気づいていないのか、困ったように髪の毛をクルクル弄りだした父のことが、やっぱり娘としてはとても心配である。
ひょっとしてパパ、仕事が生きがいの仕事星からきた王子様?
『パパ、この前も深夜まで台本読んで早起きして仕事に行ったでしょ。ちょっと風邪ひいてたのにさぁ。』
「げっ…なんでそれを。」
『その前だってなんか深夜まで起きてたじゃん。明かりついてたよ。何してたの?』
「それはまぁママといろいろな。お前もそのうちわかる日が来るよ…。」
『…?』
なんとなくごまかされたような気がする…。
なんだろう?
『あのね、パパ働きすぎなの。売れっ子だから仕方ないけど、たまには休まないと今日みたいにぶっ倒れるんだから。』
「はは…俺は二十四時間の使い方が壊滅的に下手くそだからな…。」
そうだよ、下手くそにも程があるんだから。
だからたまにはやすんでよね。
思いを込めて見つめると、不意に父はくすっと笑って
「今日はもう休むよ。ありがとな、A」
小綺麗な顔をくしゃっとして、私の頭を撫でてくれた。
あぁ、やっぱり好きだなぁ。これ。
どこかの遠い星空で、流れ星がキラリと流れた気がした。
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らんちゃん - 深海くん最高でした、、、!! (2018年3月26日 17時) (レス) id: 5da59bc768 (このIDを非表示/違反報告)
ニカ姫 - あんスタの桃季君大好き (2017年6月4日 16時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
レイア(プロフ) - ヤバイです!ハマりました!!もう部屋の中で一人発狂してました(笑)更新楽しみにしてますね!! (2017年3月29日 3時) (レス) id: f480fe51c3 (このIDを非表示/違反報告)
アクアリウム(プロフ) - お帰りなさいです!めっちゃ更新、続きを楽しみにしていたので帰ってきてくれて嬉しいです!これからも応援してます! (2017年3月27日 18時) (レス) id: 8d5de3cdea (このIDを非表示/違反報告)
しょこらて - たくさん応援メッセージやリクエストありがとうございました(;_;)皆様の温かいコメントは、本当に心の支えになったし、嬉しかったです。これからもあんさんぶるパパーズをよろしくお願いします。m(__)m (2017年3月20日 23時) (レス) id: 7a983a56c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょこらて | 作成日時:2016年3月6日 18時