今の状況、楽しんでいませんか３ ページ9
「いふりーと…せんせい。んふふっ…」
ひんやりとした身体が押し付けられる、勿論嬉しいが…これは駄目だろうと赤くなる顔のエイトは優しく両肩に触れて押し退けるも途端悲しそうに表情を曇らせるAにグッと歯を噛み締める。傷付けたくはない、だが今のAさんは記憶が混濁しているだろうし…寧ろ記憶がないのなら少しくらい手を出しても良いのでは？と欲まで出て来る始末だ。
そんな邪念を振り払いAに水を薦めて見せるエイトがいるが、聞いていないのか先程よりも寄り添いギュッと抱き締める力がこもった。勘弁してくれ…一体何の試練を僕は受けているのかと自身に問い掛けたくなる。何もせずされるがままのエイトに対して気分が良くなったAは楽しそうに目を細めた。
ーーー
うとうと…と船を漕ぐAはそのまま寝息を立てていた、会計を済ませたエイトは横抱きで抱き上げると彼女のアパートへ足を進める。何度かデートの口実に送迎をさせて貰っているからどこに送っていけば良いのかは知っている。本当なら空を飛んで行けば早いだろうし直ぐに辿り着くものの、なるべく彼女の前では大きな炎を出さないようにしなければまた怪我を負わせてしまうかも知れない。未だに冷たく小さな身体を抱き寄せて色白の肌が赤く色付く頬に唇を添える、これくらいは許して欲しい…寧ろ良く我慢したな僕と、全力で褒めてやりたい。
「全く…僕が送り狼じゃなくて良かったと少しは感謝してよね？」
まぁ…君は眠っているから聞こえていないだろうけど、とどこか面白可笑しく笑うエイトはAを丁重に扱うと尻尾の炎を灯り代わりにさせてゆっくりと夜の街を歩いて行った。
ーーー
目が覚めるとそこは自身の部屋で、どうやって帰って来たの？と二日酔いで悩ませる結果になった。酒に酔っ払い、あれからどうなったの？但し醜態を晒したから寝室にいるのだろうと気持ち悪さに足取り重く冷蔵庫から水を取り出して飲む。服は昨日のままだ……まさかとは思うが、エイト先生がここまで送ってくれたとか？いやいや…そんなまさか。えっ…ないよね？
「……あぁ、絶対に私が何か粗相を働いたに違いないわ」
エイト先生に謝らないといけない…気持ち悪さと頭痛に悩まされながら先ずはシャワーを浴びて仕事へ向かわないと…そう身支度を開始した。エイト先生を探して入れば相変わらず飴を口に運ぶ彼がおり「おはよう」と挨拶されて笑顔で手渡して来たのは二日酔いに効く薬と水であり頭が上がらない。
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ゆいゆい - 最近イフリート先生にハマったのですが、めちゃくちゃ好みでした！！！更新楽しみにしています！！！頑張ってください！！応援してます！！ (8月29日 5時) (
レス) @page11 id: 40519882e3 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 次の更新を楽しみにしてます！ (2023年4月19日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きを楽しみにしてます (2023年4月13日 6時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - めちゃめちゃに好きです！続き楽しみにしてます！ (2023年4月2日 23時) (レス) id: 98936ec3a4 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 次の 話しを楽しみにしてます！ (2023年3月18日 20時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空 | 作成日時：2023年3月10日 19時
