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知らない番号 ページ18
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A「お疲れさまです」
たっちゃんと楽屋を出て車に乗り込む。
た「泣くなんてびっくりした」
A「うん。ごめん」
たっちゃんは全部知ってるから泣いた意味もわかるはず。
た「こんなこと言いたくないけど、周り気にして。いつどこで誰が話すかわからない。おもしろおかしく書く人だっているから」
A「はい」
家に着いても泣いた自分が不思議でしょうがない。
今までも共演したことはあった。
もちろん泣いたことなんて一度もない。
曲のせいなのか、最近裕太の話題を話すことが多いからなのか。
ベッドに横になっていると携帯が鳴った。
A「はい」
誰からなのかも気にせずにスライドして耳に当てると沈黙が続いた。
A「え？」
画面を見ると登録していない知らない番号。
いつもなら知らない番号は出ない。
こうやって間違い電話とかだったら嫌だし。
A「すいません。切りますよ？」
「あ、...玉森です」
次は私が黙ってしまう。
なんで裕太から連絡が来るの？
玉森「Aがカメラの向こうにいると思って歌った」
A「え？」
玉森「あー、はずい！だから、Aを想って歌ったんだよ」
A「何でそれを今？」
何年も経って今さら電話かけて来て、久々にふたりで話している。
何でこのタイミングで電話をかけたの？
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作者名：ひーりん。
| 作成日時：2016年12月24日 0時
