不幸の連続 ページ10
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帰りはマジバで少し時間潰しをする。
夕食を食べると言って家に帰っても何もないし、一人きりになりたい今にはぴったりの居場所だった。
熱々のホットコーヒーを口にしながらスマホを弄っていたら、近くでタクシーが留まるのが視界に入ってきた
「あ」
あれは赤司っちと……Aちゃん?
いつもあの時間帯には、赤司っちが仕事でいないはずなのに……
疑問に思って二人を観察することにした俺は、持っているスマホを置こうと一瞬だけ目を離した。
そう、ほんの一瞬。
「っ……!」
次に顔を上げた時には、二人は幸せそうに抱き合っていた。
末永くお幸せに
そう願うべきなのに、何だか悲しくて。
無理やりくっつけられたハズの二人なのに幸せになれるなんて。
出会い始めは、二人のことを特に何とも思っていなかった。
政略結婚か、上手くいけばいいねー程度
赤司っちのことはもちろん大切な友人として見てるから、幸せになって欲しいと思いはした。
けどこんな醜い感情に生まれ変わったのは、一体いつなんだろうか。
「Aちゃん……」
純粋に人間関係に悩む彼女に惹かれていると気付いたのは、結構前から。
言えば……そうだな、突拍子もないけど
"黄瀬っちさん "とあだ名をつけられた時に、「可愛いな」と感じたのは事実
思い返せば、そんな些細なことがきっかけだったなぁ
Aちゃんは鈍感だからきっと気付かないんだろう。
赤司っちと両想いになって、
子供が出来て、
子育てと家事を両立させて、
おばあちゃんになって
そして「幸せな人生だった」と微笑みながら世を旅立つその日まで。
店内の賑やかな声を遠くに聞きながら、静かに瞼を閉じた。
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すみれ(プロフ) - 新作だあああああああああ!!!暗殺教室アニメし始めたよね!めっちゃ面白いよね!実写化はちょっと嫌だけど、、、最近、にょんちゃんが喋りに来てくれないから寂しい。泣 (2015年3月25日 21時) (レス) id: c3e470bad2 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - そうなのかな?けど、老けてるんかな?って思わない?ちょっとそこが嫌なんだよね、どうせなら若く見られたい、笑 そうですよね!絶対クールな感じですよね!デレとか貴重すぎだよ!うん!めっちゃ下手だけど、天才美少年と天才美少女っていうやつね! (2015年3月12日 6時) (レス) id: c3e470bad2 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - (つω-`) (2015年3月12日 6時) (レス) id: c3e470bad2 (このIDを非表示/違反報告)
にょん(プロフ) - すみれさん» それ、外見もあるんじゃない?笑 どうして!?お姉さんに見られるのは私はいいことだと思うけど…(º ロ º*) 赤司君とか、絶対デレないよね!?そうなの?分かった、行ってきますΣd( ・`ω・´) (2015年3月11日 19時) (レス) id: 5b82f851cb (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - え。そうかな?うち、お兄ちゃんおるけど、絶対にお姉ちゃんに見られる。笑 これがちょっと嫌なんだよね、笑 赤司様のデレは最高やね(*ノ∀`*)キュンキュンするわー!本当にイケメン2人が並んでたら最高やわ!うちも小説作ったからよかったらにょんちゃんみてな! (2015年3月11日 10時) (レス) id: c3e470bad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:UR:アンナ | 作成日時:2015年2月17日 18時