" 征"略結婚。2【黒子のバスケ】

わんこのストバス ページ18

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あれから二週間後


季節はもうすっかり冬になり、十二月に入っていた。

涼太は病院に来てから驚異の回復力を見せ、三日で完治して大学まで戻ってきた。


いつもどおりの景色

あ、少し変わったことと言えばこの間雪がちらほら降ったことくらいかな？



「涼太ー！ストバス行かない!?今日近くで小さな大会が開催されるらしいよ！」

大学の授業が終わった直後、さつきちゃんから教えてもらった情報で誘ってみる。


「ストバス？……でも撮影がな」

「いいじゃん一日くらい！私涼太がプレイしてるとこ見たいなぁ」


こうでもおねだりすれば、涼太はすぐに承諾してくれる。

絶対どっかで溜め込んでる感じだから、無理矢理でも楽しいことさせてあげなきゃ

生まれたてのスターは割れ物だ。


続いての強敵は征十郎なんだけど、ここのところずっと浮かない顔してるから……心配。


「征十郎、今から涼太と二人でストバス行くんだけどいいかな……？」

「暗くなる前に帰れよ」

「う、うん」

なのに警戒出来ないほど何も言ってこない

少し素っ気ない感じもして
何だか雰囲気が違った。もぬけの殻……みたいな。


「Aっちー？行かないんスか？」

「ごめんごめん、今行く！」


踵を返して涼太の元へ行こうとする私の腕が、突然引っ張られる




「本当に……早く帰れよ」


何度も強く言い聞かせる征十郎の目は真剣だ。

「？うん」



そんなに念を押してどうしたんだろう。


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