【あんスタ】プロデュース科に転入してきたのは“現”天使だった

優秀な指揮官 ページ35

北斗「“S1”は校内だけでなく、近隣の学校の生徒や、地域住民などの一般客も招待して行われる大規模なドリフェスだ。“S2”以下のドリフェスは、あくまで校内限定の催しだ。生徒会が圧倒的な権力を持ち、誰も逆らえない現状では、生徒会の勝利が確定している」



貴女『･･･なるほど。つまり“S1”なら、一般客という不確定要素が大量に入り込む。生徒会に唯唯諾諾と従う生徒とは違って彼らは自分の好きなように投票する、つまり浮動票があり、それをすべて集められれば生徒会に勝利することだって理論的には可能でしょう。1度負かせば生徒会の権勢は崩れる･･･ということですよね？』



真「凄い･･･少しの説明でそこまで分かっちゃうなんて･･･！！」



スバル「流石だね転校生！」



北斗「生徒会だって負ける、倒せる。その事実が明るみに出れば、生徒会の舞台骨は揺らぐだろう。絶対王政を打倒した市民革命のように、相手も人間であり倒せる────生徒会にひれ伏すしかない夢ﾉ咲学院の皆に、希望を与えられる。」


「しかし普通に勝負を挑めば、蹴散らされて終わりだろう。現状の俺たちでは────故に出来れば優秀な指揮官が必要だ。必ず勝てる保証が、必要なのだ。叛逆されるなんて思ってない生徒会にとって、俺達の“最初の一撃”は間違いなく奇襲になる。俺達が勝てる確証────それが見つからなければ今回の“S1”は諦め、次の機会を待つべきだと思っているが･･･お前達の意見も聞きたい。どうだろうか皆？」



真「難しいことは分かんないよ！」



スバル「ホッケ〜に任せる☆」


北斗「そうか･･･。真面目に考えるのが馬鹿馬鹿しくなってくるから、せめて考えるフリぐらいはして欲しい」



真緒「まぁまぁ、北斗の考えはよく分かったよ。頑張ったな〜(よしよし♪」



貴女『確かに、氷鷹さんの考えは素晴らしいです。私もそう思います。私が力不足なので指揮官になれませんし･･･奇襲は一回しかできません。慎重に狙っていかないと･･･全てがオジャンになってしまいますからね』



北斗「･･･お前達がいてくれて良かった転校生、衣更！」




貴女・真緒『「あ、あははは」』

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