12-1 集会の時間 ページ48
椚ヶ丘中学校では、月に1度の全校集会がある。
彼らE組にとっては気が重くなるイベントだ。
モ1「渚く〜ん。おつかれ〜」
モ2「わざわざ山の上から本校舎来るの大変でしょう」
渚「……」
E組の差別待遇はここでも同じ。
それに長々と耐えなければならない。
モ3「きゃー!赤城さんだ」
モ4「目の保養だ」
逆にAはE組に落ちたとはいえ、生徒の憧れの的だった。
成績も良く、なおかつお嬢様で可愛いと来たら生徒が憧れを持つのは必然とも言える。
それに加えE組に落ちる要素が何もないのに、落とされたという一見すると悲劇的な部分も彼女が憧れられる理由なのかもしれない。
校「…要するに、君たちは全国から選りすぐられたエリートです。この校長が保証します」
全校集会が始まると校長の話も始まる。
校「…が、慢心は大敵です。油断していると…どうしようもない誰かさん達みたいになっちゃいますよ」
校長までもがE組に差別を行う。
「「あはははははははははは」」
この学校の生徒たちはもう既に汚染されている。
そんな笑えない差別を目の当たりにしながら大声で笑いだす。
A「……」
磯「落ち着けよ。大丈夫だ」
E組が差別をされている、この最悪の状況に彼女が怒らないはずはない。
無言の殺気に気づいた、後ろの磯貝がAを落ち着かせる。
磯「……ここで耐えるのも勉強のうちだぞ」
それでも、今にも殺しそうな殺気を出したままのAに磯貝がそう言うと、落ち着きを取り戻した。
A「…ありがとうございます。磯貝くん。ここで怒りを爆発させてしまってはいけませんね」
磯「Aが俺たちのこと思ってくれるのはありがたいけど、それはダメだからな」
A「はい。感情をコントロールするのも勉強のうちですもんね」
いつもの優しい笑みを浮かべるAに磯貝は少し赤面しながら、ごまかすように話題を変える。
磯「そ、そういえばカルマは?」
A「サボりだそうですよ。罰を喰らっても痛くもかゆくもないと言っていました」
磯「そうなんだ」
しばらくすると、校長を『笑い過ぎだ』と注意する。
だんだんと笑い声は小さくなっていき、集会は進行が続けられた。
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あみ - 面白いですね！私の周りにも赤城という人がいるのでうらやましいです！ (2020年3月19日 7時) (
レス) id: 8666f27a09 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 3-2の、英語カッコいいです！ (2016年8月23日 13時) (レス) id: 1ae66d2aef (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あの、1ー2の烏間先生が、微生物と言っているところは、超生物だと思います。 (2016年5月12日 17時) (レス) id: 85011434c6 (このIDを非表示/違反報告)
マイルノ - 「いちいち」ではなく、「いまいち」だと思います！間違ってたらすいませんm(__)m (2015年1月24日 20時) (レス) id: 7300c6355d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - ユミキさん» 間抜けな人やのろまな人を罵る言葉らしいです！正直私もそんな深い意味を持って使ったのではなく、よく昔から｢おたんこなす｣って人を貶す時に使う言葉だなー。ぐらいの勢いで使ってしまったので、調べて初めて意味知りました！なんかありがとうございます！ (2014年10月14日 22時) (レス) id: f2c085c21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさぎ | 作成日時：2014年10月6日 11時
