会長流、副会長の愛し方 ページ30
E組は大部屋なのに対し、A組はホテルの個室。まあ出入りもOKだけど、大半は勉強に費やされる時間。でもさあ……それじゃ退屈だし、
コンコン
「Aだけど、いる？」
数秒の間の後。目的の人物、学秀が出迎えてくれた。
「入っていい？」
「どうぞ」
「やった。お邪魔します」
「何か用でもあったか？」
「んーん、特には。ただ退屈だし話してくれないかな、って。ダメ？」
「別に」
あ、照れてる。こういうところは可愛いかも。
「…もう大丈夫なのか？」
「…うん。何で？」
「何となく。昼にあんな感じだったから、心配だっただけだ」
「ありがと。学秀は優しいね」
「あまり君以外にはできない」
「…嬉しい」
学秀がソファーに座ったから、隣に座って凭れかかる。こんなゆったりした時間、いつぶりだろー？
「ねえ学秀、こんな感じのゆったりした空気、いつぶりかな？」
「君がE組に行ってからは中々無いな」
「返す言葉もございません…」
「責めてるわけじゃない」
「知ってる〜」
「眠いか？」
「んー、ちょっと眠い、かも…ふわぁ〜ぁ」
「部屋戻って眠るか？」
「まだご飯あるし…どうしよ。このまま寝たらアラームじゃ起きれない気がする」
「ここで眠るか？時間になったら起こすから」
「あ、うん、じゃあ、よろし、く……」
と、言い終わったらすぐ寝落ちしてしまった。
「んん……」
学秀side
最近E組で過ごしている彼女は、言い終わってすぐに眠りについてしまった。E組の山の登り降りもあるし、疲れているんだろうか…というか、男の部屋で男の肩借りて安心して寝息たてながら眠るとか…
「…んん………」
……無防備すぎないか？……手を出されても文句は言えないぞ……まあ、合意なしにそんなことしない…というかできないが……
それにそんなところも
「可愛い、か」
惚れた欲目は、かなり絶大らしいな。
…ただ、そんな彼女に。男が下心を持ち近付いたのなら…僕は、全力で捻り潰すだろう。想いを通わせたあの日から、彼女は僕のものなのだ。
「……んー……」
…僕以外の前で眠るなと、言っておかないといけない…
「…結構、拷問じみてるな」
触れたくても、今は触れることを許されない。
仕方がないから、さらりとした赤髪を少し撫でた。……目覚めたら、もう少し触れさせて欲しい。なんて。
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リルム - ありがとうございます！更新、遅いですが頑張ります！ (2018年1月18日 21時) (
レス) id: 7020156455 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き、楽しみにしてます！頑張って下さい！これからも、応援してます！！ (2017年12月11日 3時) (レス) id: 37009b37c4 (このIDを非表示/違反報告)
リルム - ガラスの破片さん» ありがとうございます！私も変換ミスとか結構するので書くときには注意していきますね…（汗） (2017年12月1日 21時) (レス) id: bf862feefa (このIDを非表示/違反報告)
ガラスの破片 - 隊長になってた(*´>д<) (2017年11月13日 21時) (レス) id: f43e2c4374 (このIDを非表示/違反報告)
ガラスの破片 - 百合さんに凄く同意です！！主さん、冬になってきたし、隊長にも気を付けてください(^^)楽しみ(*n´ω`n*) (2017年11月13日 21時) (レス) id: f43e2c4374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リルム | 作成日時：2016年5月24日 16時
