らくだい魔女と両思いのち片思い～奇跡が起こる瞬間に～ (ページ30)

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消える！？ページ30

フウカside

ガート「──と、いうわけでその温度を辿ってきたら貴女がいらっしゃったというわけです。」

フウカ「なるほど～。」

今は、やぁっとガートの話を聞き終わったとこ！うーん、やっぱりちょっと長かったわ……。

フウカ「じゃあ、今ガートがその薄く光ってる球体なのは身体が消えちゃったからで、それは魂ってこと？」

ガート「仮説に過ぎませんが恐らくは。」

フウカ「ふ～ん……。」

なるほどね～ここにずっといると身体が無くなっちゃうのか……て、ん？？

んんん？？？(汗)

フウカ「それってもしかして、あたしも、かな～？？(汗)」

あたしが冷や汗ダラダラでガートに聞いたとき……。

フウカ「ひっ……！」

なんと、あたしの手が一瞬、透けてみえたの！！

ガート「あっ！！」

ガートの光も、驚いたように強まった。っていってももちろんあたしはそんな所にツッコんでられる程冷静じゃない！

フウカ「ど、どどどどうしよう！？！今一瞬透けたよね！？あたしも消えちゃうの！？」

ガート「そ、それは、断言できませんが、多分……。」

フウカ「そんなっ……！あたし、まだやんなきゃいけないこといっぱいあるのに……！！」

今はもういつも通りの色に戻った自分の手を見つめて、ブルッと震える。

どうしよう……！あたし、まだガート(身体あり)も倒せてないし、チトセを一人で置いてきちゃったし、カリンも助けれてないし、カイトにだって言いたいことたくさんあるのに……っ！

ギュッと手を握って俯く。すると、また一瞬あたしの手が薄くなった。

どうしようどうしようどうしよう！？と混乱する頭で考えるけど、真っ白になって全然頭が働かない。

それでも考え続けていると……。隣ではっと息を飲む音が聞こえた。

ガート「フウカ様……！」

ガートの、真剣な、それでいて焦ったような声があたしを呼んだ。