私の同僚たち3

お散歩 ページ1

「天気良くて最高のお散歩デート日和」



桂「うむ、天気のせいか心まで晴れやかだ」



「川も意外と綺麗でキラキラしてる」



「あ、見て、白い花 咲いてる」



桂「こんなに寒いのに花を咲かせるとは逞しいものだな」



「何て名前だろ」



桂「知らんな」



「だよね」



桂「だがこれなら知っているだろ」



「四つ葉のクローバー！よく見つけたね！」



桂「結構咲いているものだぞ、探してみると良い」



「そんな事言ったって、全然ないよ？一面緑だもん」



桂「大丈夫だ、Aならすぐに見つかるさ」



「む〜ないー、これも違うし…コタ代わりに探し…あった！あったよ！」



桂「良かったな、これでAも幸福だな」



「あーどんな幸福がやって来るかなー」



桂「そうだな、例えばゴミ回収の時間を過ぎても収集車が来てなくて、ゴミを捨てられるとか」



「詳細すぎる例え

　でもそれ嬉しい確かに」



桂「逆にいつも通りの時間に出しに行ったのに、もう回収された後だったという時もある

　 あの時の残酷な気持ち、全人類共通だろう」



「前に3人纏めてゴミ捨て場で寝てたけど寝心地どうだった？」



桂「不思議なもので案外眠れるものだ、故郷のような懐かしさすらあった」



「それは自分がゴミだって言ってるような」



桂「なら一度寝てみると良い」



「遠慮しとく」



「今日はわんこと散歩してる人が多いね

　あ、あの大っきい子、フリスビーしてる〜！可愛い〜！」



桂「ボーダーコリーだな、賢いで有名だ」



「じゃああっちは？」



桂「シェルティと言って、これも賢い」



「流石コタ、何でも知ってる」



桂「テレビでわんにゃん特集を見て覚えたまでだ」



「ニュースばっか見てると思ったら、そういうのも見てるんだ、コタの口から "わんにゃん" て…可愛いねぇ！」



桂「見ようと思って見た訳ではないからな！」



「強がってる。笑」



桂「強がってなどいない！たまたまだからな！点けたらやってただけだからな！」



「たまたま点けたらやってて、ついつい録画までしちゃただけだもんね〜？」




桂「ｸﾞｯ、なぜそれを…！」



「この前、遊びに行った時、録画リストに入ってたから」



桂「俺だってたまには癒されたいと思う日だってある！」



「でも動物に好かれないんだよね、コタ」



桂「特に猫は少しでも触ろうとするとシャーされる」



「ちゅーるあげな」



「コタといるとのんびりしちゃう最高」

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