25話! ページ28
Aside
お父さんとハンジ分隊長、リヴァイ兵長、ミケ分隊長が王都に招集された。
恐らく今回の成果を報告するのだろう。
私は訓練兵たちの元へと戻り、理由を話した。
みんなは驚いていたけど黙っててくれると言ってくれた。
翌日、教官に理由を問われた。
A「申し訳ありません!じ、実は女の子の日で・・・腹痛が・・・」
女の子の日。ま、いわゆる生理だ。別に嘘はついていない。本当だぞ?生理は。
教官はそうかと言って許してくれた。
訓練をしていると昨日の事を思い出した。
なんで、今ごろ思い出すんだ・・。
私は頭からそれを振り払おうとした。
アニ先輩・・・なんで?。
そう思った瞬間、私はアンカーを打ち損ねた。
あっと思うまもなく私は地面へと落下して行った。
まずいな・・・。そう思ったが私は意識を手放した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
A「ん・・・」
ここはどこだ?確か私はアンカーを打ち損ねて・・・。ああ、誰かが医務室まで運んでくれたのか。
あとでお礼を言わなくちゃな。
体を起こすと扉が開いた。
リヴァイ「ああ、起きたか」
A「・・・!?リヴァイ兵長!?」
私は驚いて彼を見た。なぜリヴァイ兵長がここにいるのだろう。
リヴァイ兵長は私の心を読んだように答えた。
リヴァイ「たまたま訓練を見に行ったらお前が落ちていったからここまで運んでやった」
A「あ、ありがとうございます」
リヴァイ「なぜ落ちた?」
あ、すっごい単刀直入に来たよ。
A「・・・」
まさかアニ先輩を思い出したからです。なんて言えない私はうつ向いた。
リヴァイ兵長はハァっとため息をついて聞いてきた。
リヴァイ「・・・アニ・レオンハートのことか?」
アニ先輩の名前がでて、私の体はビクッと反応した。
リヴァイ「そうか・・・。なぜ、泣かない?」
A「・・泣けるわけないでしょう。人類の敵を思って泣くなんて」
そう言ったとき、リヴァイ兵長が私を抱き締めた。
リヴァイ「・・・確かにあいつは人類の敵だ。だが、お前にとっては大切な人だっただろう?泣いていいんだ。誰もお前を責めない」
A「っっ!うっ・・・ふぇ・・うわあああああああん」
私は声をあげて泣いた。
こんなに泣いたのは久々だった。
リヴァイ兵長はずっと私を撫でてくれていた。
私はひとしきり泣いた後、暖かい手に安心して意識を手放した。
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作者名:ひな | 作成日時:2014年3月16日 1時