225 ページ47
敬浩side
ロケバスから降りると冷たい風に少し肩が上がる。
寒っ!!ダウンジャケットに手を入れながら撮影現場に行くと、錆びれた建物の街を物珍しげに遠くから見つめる、
この場にいるはずのない俺らのお姫様を発見して固まる。
俺の目は今、超絶見開いてるんじゃないかと思う。
敬浩「…え!え!!A?!」
「うわっ、敬浩さん」
うわって言われたけど気にしない!
こんな所で姫に会えるなんて!
走ってAを腕の中に抱き込むとされるがままに俺の胸に頭を預けてきた。
……もぉ〜、こういう所!超可愛くない?!
寂しがり屋だから実は抱きつかれたりするのが嬉しいんだよね!敬浩くんはちゃ〜んとわかってるんだから!!
敬浩「何でここに?」
「差し入れ持ってきました!」
敬浩「ありがと〜♡さすがA!」
「今日って誰がいます?」
敬浩「アキラと臣はいるよ〜。後は岩ちゃんたちもいるんじゃない?」
「みんなのとこ行きましょ!」
敬浩「え?もうちょっと2人の時間を…」
なんて言ってもグイグイ引っ張られて、結局みんなのいる所に来ちゃった…
アキラ「お!Aじゃん!」
「お疲れ様です!差し入れ持ってきました〜」
広臣「マジ?ありがと。こっちおいで。」
臣に呼ばれると走って臣の方に行ってしまったA
あーあー、ほらやっぱり取られるじゃん!
臣とか岩ちゃんとか絶対A見つけたら連れてくかんね!
三代目ガード固すぎ!
サラッとバックハグなんてしてんじゃねぇよ!そこ俺の場所!!
広臣「いつまでいれるの?」
「午後はoffになったからずっといれるよ!」
広臣「お、珍しい。じゃあ一緒に帰ろうぜ。」
「いいよ〜。剛典は?」
広臣「あっちにいる。」
「んじゃあっちいこ!」
広臣「え〜、」
「やなの?じゃあ私1人で行って、」
広臣「待て待て待て。俺も行く。」
イチャイチャしながら岩ちゃんのいる方へと行った2人を見ていると
アキラ「眉間に皺寄ってるぞ。笑」
敬浩「だってさぁ、俺が最初に見つけたのに!」
アキラ「しゃーねぇだろ。それに三代目といる時のAが1番好きだろ?」
確かにそうだけど…
と納得いかないが、三代目といる時のAが一番可愛いのは事実だ。
あの安心した笑顔を見ているとこっちまで癒される。
だけどそれが悔しいのも事実。
俺にもあんな顔見せてくれないかなぁー?
・
851人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくら | 作成日時:2018年5月3日 17時