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敬浩side





ロケバスから降りると冷たい風に少し肩が上がる。


寒っ!!ダウンジャケットに手を入れながら撮影現場に行くと、錆びれた建物の街を物珍しげに遠くから見つめる、

この場にいるはずのない俺らのお姫様を発見して固まる。




俺の目は今、超絶見開いてるんじゃないかと思う。




敬浩「…え!え!!A?!」

「うわっ、敬浩さん」




うわって言われたけど気にしない!

こんな所で姫に会えるなんて!


走ってAを腕の中に抱き込むとされるがままに俺の胸に頭を預けてきた。



……もぉ〜、こういう所!超可愛くない?!

寂しがり屋だから実は抱きつかれたりするのが嬉しいんだよね!敬浩くんはちゃ〜んとわかってるんだから!!




敬浩「何でここに?」

「差し入れ持ってきました!」

敬浩「ありがと〜♡さすがA!」

「今日って誰がいます?」

敬浩「アキラと臣はいるよ〜。後は岩ちゃんたちもいるんじゃない?」

「みんなのとこ行きましょ!」

敬浩「え?もうちょっと2人の時間を…」



なんて言ってもグイグイ引っ張られて、結局みんなのいる所に来ちゃった…





アキラ「お!Aじゃん!」

「お疲れ様です!差し入れ持ってきました〜」

広臣「マジ?ありがと。こっちおいで。」



臣に呼ばれると走って臣の方に行ってしまったA



あーあー、ほらやっぱり取られるじゃん!

臣とか岩ちゃんとか絶対A見つけたら連れてくかんね!
三代目ガード固すぎ!


サラッとバックハグなんてしてんじゃねぇよ!そこ俺の場所!!




広臣「いつまでいれるの?」

「午後はoffになったからずっといれるよ!」

広臣「お、珍しい。じゃあ一緒に帰ろうぜ。」

「いいよ〜。剛典は?」

広臣「あっちにいる。」

「んじゃあっちいこ!」

広臣「え〜、」

「やなの?じゃあ私1人で行って、」

広臣「待て待て待て。俺も行く。」



イチャイチャしながら岩ちゃんのいる方へと行った2人を見ていると




アキラ「眉間に皺寄ってるぞ。笑」

敬浩「だってさぁ、俺が最初に見つけたのに!」

アキラ「しゃーねぇだろ。それに三代目といる時のAが1番好きだろ?」



確かにそうだけど…


と納得いかないが、三代目といる時のAが一番可愛いのは事実だ。


あの安心した笑顔を見ているとこっちまで癒される。

だけどそれが悔しいのも事実。




俺にもあんな顔見せてくれないかなぁー?




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作者名:さくら | 作成日時:2018年5月3日 17時

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