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「あっ、ねぇねぇこれも可愛くない?」
Aが手に取ったのは腰より少し長いジャケット。
直人さんからクリスマスプレゼントでもらったSEVENの服を着ているAに、とても似合っていた。
さすがオシャレさんやな。
健二郎「ええやん!めっちゃ似合ってんで!」
広臣「じゃあこれも付け足して、と」
Aの背後から来た臣が頭にハットを被せた。
「ん?…どう?」
一瞬振り向いて臣を見上げてから、また俺に見せてきたAを褒めて写真を撮る。
健二郎「ほら、ええやろ?」
写真を見せてやると嬉しそうに笑った。
「いいね!これ買う!」
そう言って脱いだ瞬間、ハットを臣が、ジャケットを俺がAの手から取った。
「え?」
広臣「んじゃ買ってくるわ。」
健二郎「俺も〜」
「え、えっ、ちょっと!」
自分で買うから!とあとを追いかけてくるAを無視して精算する。
ん、と袋を渡すと、もぉ〜…でもありがと。と不貞腐れながらもお礼を言ってた。
健二郎「大事に使いや。笑」
「もちろん!」
店から出ると荷物が1番多いのはA
剛典「そんなに買ったの?笑」
「いや、私は買ってない。笑
これ全部みんなが買ったんだよ〜。」
私が買うって言ってるのに!と不満を口にしながらも顔は嬉しそう。
末っ子には特に甘い俺達。多分女の子だからっていうのもあるやろうけど、
Aが喜ぶ顔を想像すれば思わず買ってしまうんやからしゃーない。笑
「そんな優しい皆さんにはこれをあげよう!」
一人ひとりに手渡されたのは手のひらサイズの箱。
開けてみると銀のワンポイントが入ったバングル。
衣装の時につけていても目立たなそうでいつでも付けられるようなものやった。
「特注ですぐに作れるって言うから、作っちゃった!三代目だけのお揃いね!」
腕を顔の横にあげて、既につけているバングルを見せながら言うAに胸に込み上げるものを感じた。
直人「A〜ありがとう〜!」
感極まって抱きつく直人さんの背中に手を回してポンポンと宥めとるA。
やることが俺らよりも洒落てるから、してやられた感があるけど…
バングルを早速つけて眺める。
つける時に裏に見えた文字に口角が上がるのがわかった。
ま!俺らに負けんくらいAも俺らを愛しとるってことやな!
eternal light
『永遠の光』
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作者名:さくら | 作成日時:2018年5月3日 17時