三代目のGirlは… 5 (ページ5)

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広臣 side

スタッフ「Aさん入られます！｣

着替えとヘアメイクが終わって先にスタジオ入りしていた俺たち。

少し遅れて入ってきたAを見て、メンバーだけでなくスタジオにいたスタッフまでもが動きを止めてAに見ていた。

『はぁ…』

誰かが出したため息。
この場にいる誰もが見惚れていた。

真っ白なドレスに長い髪は下ろしたまま。
白いドレスがAの白い肌を際立てている。

たまに前髪をかき上げる姿に数人のスタッフが頬を赤らめる。

「…えっ、と」

どうかな？

静まった現場に戸惑いながら俺たちの前に来たA

少し頬を染めて上目づかいで見てきた姿に言葉もなく顔を片手で覆って悶絶する

ELLY「so cute！！超可愛いよA〜！」

直人「可愛いっていうか、もう綺麗すぎて…」

剛典「超綺麗だよ。」

「えへへ、ありがとっ」

うん、優勝。
さすがA。笑い方も仕草もら何もかも可愛い。

上から下まで見ているとふと気づいた

広臣「あれ、お前裸足？」

隆二「え？ほんとだ。靴は？」

健二郎「まさか、誰かに取られんか？！」

「違う違う！今日は裸足で撮るんだよ。笑」

直己「怪我しないようにね。」

「はーい」

スタッフ「では三代目さん、ここに並んでくださーい！」

最初に全体撮りをしてから場面撮りに移り、次はAの番。

監督「じゃあAちゃんはここから悲しげに走ってね。」

「はい。」

撮影が始まった途端表情を作るA。
無我夢中に走り、この世から逃げ出したいかのようだった。

すると途中で転び、嘆くように泣く様子に胸がキツく締め付けられる。

監督「カット！いや〜良かったよ！イメージ通りだ！」

「ありがとうございます！」

監督に褒められるとルンルンしながら戻ってきた。笑

「褒められちゃった！」

剛典「めっちゃ悲しかったよ。演技上手すぎ。」

健二郎「見てるだけで泣きそうやったわ。」

広臣「鼻すすってる音聞こえたけどな〜？」

健二郎「あほ！なんでばらすねん！」

隆二「ははは！！」

マネ「A！そろそろ着替えて次行くぞ！」

「え〜？もう？」

マネ「ほら早く！！」

「はぁ、…いってくる。」

広臣「おう。頑張れよ、いつでも連絡していいから。｣

「！…うん！」

あまりにも寂しそうだから励ましでそう言うと嬉しそうに笑って着替えに行った。笑

あ、最後にメンバーとハグして行ったのは内緒で。