日々樹 有色モノクロ ページ2
貴方side
私は、夢ノ崎学園の作曲科に所属している。
先生に才能を認められ、アイドル科の生徒に曲を提供している。
同じ学科の子に妬まれることも、もちろんある。
でも私は、私は、彼女達の方が幸せ。としか思えない。
締め切りに追われ、
心から綺麗な音を紡ぐことが出来ない私なんかよりも。
「で、君は何をしにきたの。」
「勿論、あなたの作曲する姿を見に来たのですよ…☆」
作曲する姿、を見に来るなんて、悪趣味。
そんな時の私程卑屈な顔を浮かべる人なんて、いないのに。
何回それを伝えても、彼は週に三回、必ず私を訪ねてくる。
「相変わらずの変人ね。」
「ふふふ…☆ よく言われることではあるのですが、
あなたに言われるとまた一味違いますね…?」
「…変態。変人。奇人。」
「Amazing!!まさかAさん、私のことを調べて下さったのですか…?
そうでなかったら、これは正に奇跡!!
ふふふ…☆ 世界は愛と驚きで満ちていますね…?」
耳元で叫ばないで、うるさい。
って、言うつもりだったけど。
「ええ、調べたわ。奇跡でもなんでもなくて。」
あんたが余りにもあたしに近寄るから、
あんたのことを何も知らないあたしに腹が立ったのよ。
「おや… まさか本当に調べてくださったとは…!」
彼の綺麗な顔に笑みが広がっていく。
何だか。
何だかそれが彼に不似合いなくらい人間らしかったから。
「Aさん…?
ふふふ、どうされたのですか…?顔がまるで林檎のように真っ赤、ですよ…☆」
「うるさい」
別に、別に、あんたのことで赤いわけじゃない。
別に、あんたに曲を書くために
あんたを調べたわけじゃない。
そんなことを吐き捨てて彼に背を向けて走った。
久しぶりに見上げた空は、青く色づいた気がした。
────
一回も名前を出さないことに成功!
天祥院 Emperor And Princess→←瀬名 君が嫌いだよ。
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革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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めがね@うさたん(プロフ) - Alice@夜未さん» ありがとうございます…!初リクエストに、震えるほど感激しております…!! 司くんですね!了解いたしました! これからも、よろしくお願い致します!! (2016年11月20日 16時) (携帯から) (レス) id: a35b7271fe (このIDを非表示/違反報告)
Alice@夜未(プロフ) - 面白いです!えっと、リクいいですか?司くんのお話が読みたいです(´ω`) (2016年11月20日 16時) (レス) id: e5ea9e87b9 (このIDを非表示/違反報告)
めがね@うさたん(プロフ) - リアりんさん» コメント、ありがとうございます!神だなんて…そんなことありませんよー!! 更新、ゆっくりになってしまいますが、よろしくお願いいたします! (2016年10月24日 17時) (携帯から) (レス) id: a35b7271fe (このIDを非表示/違反報告)
リアりん - めがね@うさたん様の新作!!待ってました!私の神です〜 更新頑張ってください!! (2016年10月24日 7時) (携帯から) (レス) id: a35b7271fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めがね@うさたん | 作成日時:2016年10月22日 18時