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莱「コーヒーを買ってきましたわ」
赤「お前達、勉強は進んでいるか?」
テスト当日、お決まりのように私の机の周りに集まり、それぞれの方法で最後の勉強をしている私とカラフル集団
少なくともいつもよりは緊迫した空気の中、勉強なんて必要ないコンビの赤司くんと莱愛さんがコーヒーを抱えて戻ってきました
皆さんの好みが分からなかったのか自販機のコーヒーを片っ端から買ってきたようです。二人の腕の中には様々なコーヒーがありました。
私は別に苦くても甘くても平気なタイプですが、家ではお子様舌……いえ、甘党な清兄が作ってくれるので甘めです
黄「おっ、エネルギーチャージっスね!」
青「気が利くじゃねぇか」
黒「ラストスパートですね」
緑「コーヒーは眠気覚ましにも良いのだよ」
紫「俺、甘いのがいいー」
桃「私も甘いのがいいな」
茶「僕はこれに挑戦してみよう!」
次々と嬉しそうにコーヒーを選んで一服するカラフル集団。茶摘さんが選んだやつ『物凄く苦いコーヒー』って書いてるんですけど大丈夫ですかね?
茶「うええ、苦い」
赤「ったく、仕方ないな。俺のをやるからそっちは俺に貸せ」
茶「ううー、ごめんねー」
涙目でコーヒーを交換する二人。茶摘さんは白椿さんと違って演技っぽくもわざとっぽくもなく嫌味らしさが一切ありません
すると莱愛さんからコーヒーを貰って飲んでいた私に珍しく何も言わずコーヒーを赤司くんの腕から取っていた白椿さんが。
白「にゃあっ!?ふ、ええ、きゃあっ!」
謎の悲鳴を出しながらわざとらしく私の方によろめいて思いっきりコーヒーをかけてきました。
顔面にかかったコーヒーは少し舐めると苦味があるのに妙に甘ったるい匂いがします。変なコーヒー飲んでたんですね、白椿さん
というか、今時の女子高校生はどんなに驚いても「にゃあっ!?」とは言わないと思います。
白「キャッ!ご、ごめんね!!
オロオロしながらも拭いてはくれない白椿さんが涙目で謝る。何で被害者が涙目なんでしょう?
黄「Aっち、火傷とかしてないっスか!?」
赤「すまない。ホットを選んだから結構熱かったはずだ」
桃「早く脱がないと染みになっちゃう!保健室に行こう」
貴「一人で大丈夫ですよ。それにテストが始まる時間が迫っています。皆さんは此処に居てください」
私は心配性なカラフル集団にそう言って保健室に向かいました。
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苺 - 大ちゅきです!頑張ってください!更新待ってまふ(はぁと (2020年6月26日 16時) (レス) id: 13b0dc150f (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください! (2020年5月24日 19時) (レス) id: 17d09f1ed9 (このIDを非表示/違反報告)
もちネコ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» コメントありがとうございます。私も灰崎君は結構好きなので、いつか挑戦してみたいですね (2019年5月30日 19時) (レス) id: 73f5ade46e (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様の小説も書いて欲しいです (2019年2月16日 18時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
もちネコ(プロフ) - ボケ犬さん» コメント有難うございます。莱愛が意外と人気でびっくりしています (2019年1月14日 22時) (レス) id: 73f5ade46e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちネコ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年5月1日 0時