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貴「えっ、茶摘さんが見つかったんですか?」
莱「ええ。心に傷を負っていたので今日は家までお送り致しましたわ」
1時間目の授業が終わった頃、教室に戻ってきた莱愛さんがクラス中に聞こえるように大きな声で茶摘さんのことを教えてくれました
クラス中が茶摘さんの無事に安堵してざわついています
ですが、私は安堵と同時に少しの不安と恐怖心が心の中に渦巻いていました
理由は簡単です。こんな短時間で茶摘さんを見つけ出し、尚且つ助け出した莱愛さんが怖かったから
あの手紙に書いていることは事実なんだと確信しました。きっと莱愛さんは白椿さんを止めてくれる
でも、私はイケメンに近付いて嫉妬されるのは面倒だけど別にその女子が嫌な目に遭ってほしいわけじゃありません
もしも、莱愛さんが昔の私が藍姫さんにされたことをするつもりなら、白椿さんが壊れる前に止めるべきでしょうか?
赤「しかし、莱愛はよく梨奈の居場所が分かったね」
いつの間にか私の机に集まっていたキセキを代表して赤司くんが莱愛さんを褒めました
というか、席は近いのにどうしてわざわざ私の周りに集まるんですか?席に座ったままでも会話は出来ると思うんですけど……
それに仲間だとか守るとか言ってくれたから私もキセキと仲良くしてますが、こうもあからさまに桃井さん達と同じ接し方をされると
白(またアイツ!!あたしがちょっと抜け出したらスグにキセキに囲まれやがってぇ〜!!)
ほら、どこに行っていたのか知りませんが、教室に戻ってきた白椿さんが私を鬼のような目で睨んでいます。
もうちょっと、クラスメイトとか普通の友達に接するような態度にしてほしいですね
……そう言ってみましょうか。カラフル集団は何故か私が関わるとポンコツになって上手く気持ちを察してもらえませんし
貴「あの、私に関わりすぎではありませんか?」
黒「急にどうしたんですか?」
黄「むしろ俺はもっとAっちと関わりたいんスけど」
青「俺も逆にまだ距離があると思ってるぜ?」
これで!?下手すると最近は白椿さんより私メインになってますよね?
貴「いや、私には充分すぎるほど近いです。なので、もう少し……その、クラスメイトとかに接するような感じで、お願いできませんか?」
何となくまた突き放すみたいで申し訳なくなり、恐る恐る上目遣いでお願いしてみると皆さんが固まりました。何故?
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苺 - 大ちゅきです!頑張ってください!更新待ってまふ(はぁと (2020年6月26日 16時) (レス) id: 13b0dc150f (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください! (2020年5月24日 19時) (レス) id: 17d09f1ed9 (このIDを非表示/違反報告)
もちネコ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» コメントありがとうございます。私も灰崎君は結構好きなので、いつか挑戦してみたいですね (2019年5月30日 19時) (レス) id: 73f5ade46e (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様の小説も書いて欲しいです (2019年2月16日 18時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
もちネコ(プロフ) - ボケ犬さん» コメント有難うございます。莱愛が意外と人気でびっくりしています (2019年1月14日 22時) (レス) id: 73f5ade46e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちネコ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年5月1日 0時