【アニメ】個人的な書きたかったシチュやジャンルを書きまくる短編集

4.刀剣乱舞・薬研藤四郎・シリアス ページ11

大将は、凄く変わった人物で、

いわゆる変人という部類に入る人だった。

ある例を挙げるとするなら、本丸に来てから初対面で

いきなり謝られたことが一番印象に残っている。




「始めまして、薬研藤四郎君。

私はここの主かな？まぁよろしくね。

因みに君の兄弟さんらも居るから、あとで

会ってくるといいよ。

不自由なことかなにかあったら言ってね。

なるべく実現するように働きかけるよ。

それと、色々とごめんね。」

力なさげに、儚げに笑いながら

会ったばかりの大将に謝られた。

それか疑問で不思議だったもんで、

ついそれを言ってしまった。

「なぁ大将。なんで俺は謝られたんだ？」

そうすると、なんとも微妙な空気がその場に流れた。

どうすればいいか分からなかったので、

大将の居る部屋に連れてきた今剣をみても

苦笑いを返されたので、俺はなんとなく居心地が悪くなった。

「え、えーと...ぅ、うん。はい。

...私は歴史を守らなきゃいけないと思ってるよ。

今までの事をなき物にしたら実在するもの、しないもの。

それらがどうなるかは分からないけど...

まぁ私が言ってるのは口先だけでね。

私は殲滅させる力はないし武術も使えないし、

ここだけの話だけど戦いとかしたくないし

血や傷とかあんまり見たくないんだよね。」

まぁ当然の話だな、と思った。

確かに普通なら血やらなんやらは

関わりたくないものだし、出来れば

見たくない物なんだと思う。

「大砲や銃やらを使えば弾が残ってしまうし、

火薬の匂いや熱も残ってしまうから具合が悪い。

しかし、その時代にあっても可笑しくなくて、

その時の記憶を持ち合わせている刀なら...

まぁそんな考えなんだろうね。

政府の考えっていうのはさ。

だけど君らは違うじゃん？

ただの刀じゃない。人の形をとっていて、

体も心もなにもかも持っている。

しかもぶっちゃけ神じゃん、付喪神たちじゃん？

凄くて偉いよね、皆さ。

...でも、付喪神だろうとなんだろうとある意味

傲慢で結構無責任で負担で無理なことを押し付けて、

厄介なことをさせてるんだよね。

歴史は守れ。でも、その時代にいる前の持ち主には会うな、

接触するな、なんてさ。

こんなことに巻き込んで...巻き込ませて、ごめんね。

まぁ...そういう、意味かな。」

さっきと同じ、掴み所のない笑顔で微笑まれた。

それが、出会いだった。

4-2→←3の展開（変えたよ

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