【D.gray-man】牆壁だらけの (ページ9)

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1章モノクローム9 ~真夜中の道化師3~ ページ9

Aside

…私はどこにも行けない。
ここに縛られ続ける道化師。

私は、皆を傷つけてしまう。

いてはいけない存在なんだ。

……また、一人死んでしまった。

この人は、確か時計屋さんのお隣に住むおじさんだった気がする。

随分古い記憶で曖昧だけれど…

…ごめんなさい。

本当は、死んで欲しくないのに。

今までに、一体街の人の何人が私のせいで死んだ？

…あまりにも多すぎて。
日常過ぎて。

死体を数えるのは、もうとっくにやめてしまった。

『よく、こんな世界で生きていこうって思えるね』

…また、この声だ。

『ねぇ、A、私と一緒に違う世界に行こうよ』

最近は、声が頻繁に聞こえるようになった。

それと同時に、昔の記憶が鮮明に思い出される。

何度、こんな世界、なくなって欲しいと思っただろうか。

何度、自分を憎んだだろうか。

何度、消えてしまいたいと願っただろうか。

『ねぇ、A、私と一緒に違う世界に行こうよ』

ダメだよ。

貴女のところへ行ったら、私はきっと後悔する。

…こんなに人を殺してまで？

一体これ以上何を後悔するのだろう。

『ねぇ、A、私とAはずっと一緒よ。
これまでも、これからも』

…ずっと？

『そう、ずっと』

ずっとこのまま。

もう、私は逃げられない。

『ねぇ、A、私と一緒に違う世界に行こうよ』

また、その言葉が聞こえた。

☆＊☆＊☆＊☆＊☆＊☆＊☆＊☆＊☆

意味不明な感じで申し訳ないです(汗)
主人公の過去とか、まだまだ謎な感じですが、これから少しずつ明らかになっていく予定ですのでもうしばらくお待ちください

そして、小説のお気に入り登録と評価、ありがとうございます^^*
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