【ﾛ兄鬼2】零時に会いましょう (ページ3)

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「…呪鬼？」

ある日の放課後、私たちは
いつものように遊びに出ていた

みんながクレープを頬張りながら
歩いている時、青灰の彼が口を開いたのだ

tn「大層怖そうな名前やなぁ」

zm「なんなん、それ」

ut「なんかな…」

___

ut「ってことらしいねん」

kn「嘘くさいな」

zm「まぁ真偽は分からへんな」

「んー、ただの噂でしょ？」

ut「それが、そうでもないらしいで」

rbr「誰か体験した奴でもおるんか？」

ut「いや、そこまでは分からんかってんけど
　とにかく俺は真実味あると思う」

tn「まぁ大先生の言ったことをまとめると…」

(以下、tnの発言)

①「呪鬼」は深夜0時に始まる

②丑の刻まで「鬼」から逃げること

③「呪鬼」を終わらすためには、刀が必要

④しかしその刀を手に入れるには
　丑の刻まで全員が生き残る必要がある

⑤「鬼」に捕まった場合…

tn「………」

まるで、そこからの発言を忌むように
トントンは口を噤んだ

zm「なぁ、それ全員がﾀﾋんだらどうなるん？」

ut「鬼ごっこをした日の朝に戻る」

「何度も繰り返すってこと…？」

kn「そうなるやろな」

暗い雰囲気が私たちを包む

ut「まぁ冗談やって！そんな気にせんで、な！」

「そう、だね…暇な女子たちの噂だもん」

rbr「気にしたらダメやな」

tn「せやな、雰囲気も暗くなってまう」

zm「じゃあ次のお店行こうぜ」

そう言って、ゾムはシッマの肩を掴む

kn「まだ食べるんか？！」

驚いているけど、シッマの
どこか不安げな顔つきが変わる

肩を組んで、先を歩き出す2人に
負けじと私たちも足を動かした