【ﾛ兄鬼2】零時に会いましょう (ページ4)

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「呪鬼、かぁ…」

自室のベッドで横になりながら
スマホ片手に、あの噂について考える

「本当にあるのかなぁ」

なんて呟きながら
検索ワードに「呪鬼」と入力する

都市伝説や噂に興味が無いと言えば嘘になる

ほんの小さな出来心から検索ボタンをタップした

「んー、何か情報は…」

そう言ってスクロールしようとした時

いつものように何百、何千と検索結果が
出てくるはずの画面は真っ白のまま
フリーズしていて、一向に読み込まない

「え…」

首筋から背中にかけて嫌な汗が伝うのが分かった

「き、気味悪い…」

カチ、と電源を落としたスマホを机に置く

そのままベッドに身を預けると
すぐに眠りに入ってしまったのか
意識が途絶えた

___

ut「……ん…ちゃん……」

夢でも見ているのか、耳元で大先生の声が聞こえた

よく耳をすませば、トントンやゾム
ロボロにシッマの声もする

夢でも相変わらず騒がしいのか、と
残念なような嬉しいような気持ちになりつつも
その「騒がしさ」が尋常でないことに気づいた

瞬間

ut「Aちゃん！！！！」

鼓膜が破けるほどに大きく吐き出された私の名前は
虚ろで眠たげな意識を覚醒させるには充分すぎた

「…ん……だいせんせ…？」

どうしたの？、なんて続ければ
ロボロが焦ったように口を開いた

rbr「A、後ろ見ろ！！」

「後ろ？」