▽さいおし があらわれた! ページ3
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『……散歩?うん、今日は天気いいもんね、行こうか。』
アママイコがからりと晴れた晴天を眺めながら、わたしの袖をくいくいと引っ張る。散歩に行きたいのかなと思い、問いかけてみればにっこりするので、くふくふ笑いながらいいよとこちらも笑う。
手にした本を閉じ、伸びをしながら立ち上がる。図書室は今日も静かだ。
『よし、今日はプラトタウン辺りまで歩こっか、ね、アママイコ』
アママイコのたかさに合わせてかがみ込むと、アママイコは嬉しげにまた笑った。かわいい。
「うっわマジか先輩可愛すぎん??アママイコになりたい…」
『ん?』
ふと、静かな図書室に少しだけ広がった誰かの声。気になって扉の方を見ると、白いスクールハットを被った女の子がいた。見かけない顔だ。
新入生だろうか。
扉の裏なんかにいないで、入ってくればいいのに。そうは思っても、知らない子に急に話しかけたら怖がらせてしまうかもしれないので黙っておく。
本を返そうと踏み出しかけたとき、猛スピードでその女の子がわたしに近寄ってきた。
「あっ、あっえっと、」
近くまで来ると、幼い可愛らしさのある顔立ちだとわかる。制服は新品だ、シワも目立たない、リュックサックもかた崩れの一つも見当たらない。
ひょっとすると、転入生の子だろうか。
『わっ、かわいい子に話しかけられちゃったな、』
ちょっとだけ冗談めかして言ってみれば、その女の子はぽかんとわたしを見つめて固まる。
「(原作通りすぎん??え??は??すき!!?愛してる、控えめに言って結婚したい)」
なんだかふしぎな子。固まったまま動かない。
『おーい、大丈夫、?』
「はっ?!はああ!まって推しです好きです愛してますッッ!!!」
『いやえっとえ…?だれぇ…?』
固まっているかと思えば急に動き出して早口で何かを言われ、ものすごいスピードで後ろに下がった。
確実に変な子だ。うん。
「あっ、すみませんつい本音が…!?
今日から転入してきました、アオイですぅ…」
『あっ、やっぱり?ジニア先生が言ってた転入生ちゃんはきみのことだったんだ。大丈夫?教科書届いた?一応ジニア先生にお手伝いしたんだけど…』
お手伝いした、と言った辺りでアオイちゃん?は更に固まってしまう。
「(あの教科書A先輩が触れてるってこと!?は!?家宝やんけ!?)」
転入生ちゃん、だいぶ変な子だな…?
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名無し36151号(プロフ) - 参考大丈夫ですか? (3月8日 4時) (レス) @page19 id: c4f6a30431 (このIDを非表示/違反報告)
ほずき。(プロフ) - 先輩ちゃんのパートナーキルリアなのめちゃくちゃ好きです……!!!!いつものふわっふわな可愛い先輩ちゃんとイケメンなかっこいい先輩ちゃんの良さについてアオイちゃんと語りつくしたい………😭💕 (1月14日 22時) (レス) @page17 id: af534a13ee (このIDを非表示/違反報告)
アスナ(復活)(プロフ) - やばいアオイちゃんに共感しかないっ先輩めっちゃかわええし...ほんとこんな作品出会えてよかったです! (1月9日 17時) (レス) @page13 id: f7bc5b9bc1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - が、画像っっ!!アオちゃんも先輩も可愛すぎませんか?!?!無理のない更新頑張ってください...大好きです...😌😌 (1月8日 23時) (レス) @page13 id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン(プロフ) - すごく面白いです!無理せず更新頑張ってください! (1月8日 15時) (レス) @page12 id: fcb6cf8156 (このIDを非表示/違反報告)
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