【ポケモンsv】主人公の最推しっぽい

▽ペパー が あらわれた！ ページ15

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▶A してん に きりかわった！



『アオイちゃん、バトル上手だな、』



ジムリーダーに挑戦中の後輩ちゃんの先輩です。見てるだけなんだけど、何だか少し緊張しちゃって。でもそんな緊張を書き換えるように、アオイちゃんはポケモンに指示を出してる。


あっという間にカエデさんのジムをクリアしてしまった。帰り際に撮ってた写真と、貰ってたジムバッジ。こんなに簡単に行くのか、普通。



「A先輩ーっ！！どうでした！？みてました！？頑張りました！」



わたしなんか誘わなくても、きみはひとりで宝探しできただろうに。



『見てたよ。かっこよかった！』



にこっとしながらぱちぱちすれば、アオイちゃんはいつものように真顔で黙り込むんだ。



「(ぱちぱちとかなに可愛すぎるんだってば、は？すきだようん、もう愛してる結婚結婚)」



アオイちゃんは面白い。表情すぐ変わるんだから。ジムの中でお友達と電話をしていたアオイちゃん、人気者そうだもんな、この子。




「A先輩、付き合わせてばっかですみませんなんですけど、また行く場所決めちゃっていいですか」



『ふふ、気にしないでいいんだよ。わたしはきみに着いてきたくてここにいるんだから。むしろ連れてってくれなきゃ困るかなあ』



「(はぁ〜〜！！！無自覚マ！？！人を惚れさせる天才だろ！？！！)ありがとうございます…！」




アオイちゃんのライドポケモン、ミライドン、だったかな。見たことの無いその子に乗って、アオイちゃんと一緒に走り出す。セルクルタウンを出て、何故か岩山を目指すアオイちゃん。



と、アオイちゃんに着信が届く。



「ようアオイ！」



男の子の声だ。…アオイちゃんも隅に置けないな？



「ペパー！」



「おう、相変わらず元気いっぱいちゃんだな！」



転入生なのにこの子、彼氏がいたのか。一つ下なのにすごいな。感心していれば、何故か岩山に登るらしいことが伺える。最近落石で危ないとこなのに。



"この岩山のどっかに大空のヌシがいるらしい"



ヌシってなんだろう、と思っていれば、落石にも怯まずアオイちゃんはミライドンを走らせる。え、えっ、まって、危ないってば。




『あ、アオイちゃん、聞いてた？落石だよ、危ないから戻った方が、』



「大丈夫です、A先輩のことは命かけて守りますから！」



『いやそうじゃなくない！？』



そうだった、この子こういう子なんだった…。無茶しすぎはよくないぞ、なんて。風で聞こえなかったかな。

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