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アオイちゃんに連れられ、生徒会長サマ宅を出ようとすれば、生徒会長サマとアオイちゃんママが何やら話していた。
「あらアオイ、ネモちゃんと一緒に登校するんだってね。Aもそんなにアオイの後ろばかりにいないで、ちゃんと前見て歩くのよ。」
「アオイたちのことはわたしにまかせてください!」
さっそくお友達ができたのね、と笑うママ。おねロリは至高なんだ、くっついてるのは仕方ない。アオイちゃんとわたしの組み合わせはぶっちゃけ最強だ。かわいいもの。
「ネモちゃんもいるし、学園ライフ楽しくなりそう!今日から学校で寮生活だから、しっかりご飯食べるのよ。これおこづかいとお弁当!大事に使ってちょうだい」
ママはそういうと、アオイちゃんにサンドウィッチとお金を渡した。わたしにも、と少し屈んでお金を寄越す。サンドウィッチの良い香りに、ちょっぴりお腹がすいてきた。
▽アオイはサンドウィッチを手に入れた!
アオイはサンドウィッチをたいせつなものポケットにしまった▽
あとは、とママはそのままきずぐすりをいくつかリュックサックに入れてくれた。
「これからお家をはなれて初めてづくしの毎日が始まるわ。楽しいことも大変なことも、いっぱい経験してらっしゃい!」
ママはアオイの帽子を直しながら、ひたすらに優しく笑う。何だか前世のお母さんを思い出す、娘に向ける優しい声。
「でもいつだって帰ってきて、お休みしてもいいんだからね」
優しさは、しっかりわたしにも向けられていて。ちょっぴり泣きそうだ。
「それじゃあ3人とも、気をつけていってらっしゃい!」
力強く頷くと、ママは背を向けてお家に帰って行った。いやなんか泣きそう。歳かな。
「アオイたちのお母さま、優しくていいね!」
「えへへ…」
アオイちゃんは少し照れながら笑う。てかママ1万円もくれてるすげ。正直今すぐサンドウィッチにかぶりつきたいところだが、まあ我慢我慢。
ネモさんはまたものっそいスピードで走っていってしまった。
「行こっか、Aちゃん。」
『うん』
アオイちゃんはお姉ちゃんスキルが高すぎる。幼女の手は離しちゃいけないのをよく理解してらっしゃる。
「Aちゃんのママもきっとすぐ会いに来るから、大丈夫だよ」
アオイちゃんの言葉は、風に流されてよく聞こえなかった。
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ううぴょり - アオイちゃんの説明文にサンドウィッチの上パンについて書かれていて声出して笑いました…(時間を考えろ)陰ながら応援させていただきます! (12月30日 2時) (レス) @page1 id: 9084d4f4e7 (このIDを非表示/違反報告)
鍵ポスト - 文才の高さが伺える文の作りが凄く好きです…。やっぱり幼女はかわいいですね……。更新頑張ってください…!応援してます…! (12月29日 0時) (レス) id: 99494c38e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らて | 作成日時:2023年12月27日 17時