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結局ホシガリスはアオイちゃんのホゲータよりレベルが低く、いとも簡単にアオイちゃんが勝ってしまった。
容赦ねえな主人公。
「ちょっとはやるみたいだな。まっ、捕まえたばかりのポケモンじゃ、話にならねえか。」
捕まえたばかりのポケモン使ってアオイちゃんに勝とうとしたのかこいつ。舐めすぎだろ。
「コライドンつれていくなら、コレ持ってけ。アイツを制御するモンスターボールさ」
そう言ったペパーはアオイちゃんに何やらボールを渡す。アオイちゃんはとまどいながらも受け取り、リュックサックに入れていた。
「だからなんでそんなの持ってんの?」
ネモさんが聞くが、ペパーは変わらずシカトして走って行ってしまった。ネモさんは当たり前にご立腹だ。
コライドンとやらはご機嫌そうにアオイちゃんに近付き、アオイちゃんも既に受け入れたようだ。さすが主人公。
『なんか、いろいろしってそうだったね』
「ねー!今度会ったら勝負して問いつめてやろうね!」
ネモさんらしい発言にアオイちゃんもわたしも苦笑い。ネモさんが思い出したように灯台!と声を上げた。
先に登ってしまったので、アオイちゃんと一緒に追いかける。たぶんあのペパーとかいう子、重要キャラなんだろうな。
「アオイ!A!見て!あれがテーブルシティ!」
ほえーでけー。モンスターボールみたいなん見えるんだけど気のせい??お城みたいだなあ。
「ボールがついてる大きな建物がわたしたちの学校なんだ!」
あボールなんややっぱり。
「アオイたちと勉強できるの今からすっごく楽しみ!」
勉強…はは勉強ね……と苦笑いのアオイちゃんをよそに、わたしはわくわくに灯台を飛び出したいような衝動に駆られていた。
はやく、自分の足で歩いて、この世界をまわりたい。
「あらためて……パルデア地方へようこそ!」
画面の中の冒険が、これからはわたしの冒険になるんだ。なんて楽しみなんだろう。
『がんばるぞ……』
「ひとまず途中のプラトタウンを目指しましょー!」
あのなんか白いモンスターボールの看板があるのって、あれポケモンセンターかな?
レッツゴー!と声を上げ、ネモさんは走って行ってしまった。あの人すぐいなくなるなあ…。
「行こう、Aちゃん!」
『うん』
灯台を降りて歩き出す。プラトタウンはすぐそこだ。
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ううぴょり - アオイちゃんの説明文にサンドウィッチの上パンについて書かれていて声出して笑いました…(時間を考えろ)陰ながら応援させていただきます! (12月30日 2時) (レス) @page1 id: 9084d4f4e7 (このIDを非表示/違反報告)
鍵ポスト - 文才の高さが伺える文の作りが凄く好きです…。やっぱり幼女はかわいいですね……。更新頑張ってください…!応援してます…! (12月29日 0時) (レス) id: 99494c38e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らて | 作成日時:2023年12月27日 17時