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Aが立ち去った後、二人は深く息を吐き、背後を振り返った。


「…だとよ。良かったな、『大歓迎です』とか言われなくて」


土方が声をかけると、物入れの襖が開き、中から沖田が出てきた。

その表情は複雑そうである。


「どっちかっつーと、医者としてのモラルがあるからなんじゃねェですかィ」

「いいじゃねーか、何であれ本気で死んでほしいなんて思われてねェことに変わりはねェんだからよ」

「……そりゃまあそうですがねィ」


胡座をかいた沖田に近藤は笑いかける。


「次からはもっと別の攻め方をするんだな。俺みたいに思い切り愛を叫ぶとかな!!」

「いきなりそんなことしたらドン引きするに決まってんだろ」


呆れた顔で一蹴した土方の隣で、沖田は溜め息を吐く。


「……あーもう何かいいでさァ。すげー無理な気がしてきた」

「何諦めてるの打たれ弱っ!?」


早くも諦めようとする沖田に近藤は思わずツッコミを入れる。


「だって俺嫌われてんですぜィ。今更何やっても、落とす前にアイツ他の奴に目ェ向けやすぜ。万事屋の旦那とか」


Aが銀時に嫌がらせの相談をしたり、わざわざ付きっきりで看病しに行ったことは、沖田のメンタルに大ダメージを与えていた。

同じドSでも性格も違い、何だかんだで人望のある銀時。

もしAが惚れているのであれば、一体どうやって振り向かせれば良いのか。


「いや、それはねェよ」


だが、意外にも近藤はそう断言した。沖田と土方は訝しげに近藤を見る。


「Aちゃんはそんな風に考えちゃいねェさ。それに俺ァあの子をその気にさせられるのは総悟くらいのもんだと思う」

「…そりゃどういう意味ですかィ」


そのまんまの意味だ、と近藤は笑う。


「ま、頑張れよ。なんなら俺がお妙さん落とすのが先か、お前がAちゃん落とすの先か、勝負してもいいぜ?この調子じゃ俺が勝つと思うけどな!」


自信満々な笑みを浮かべてそう言った近藤を暫く見つめ、沖田はふっ、と笑った。


「……そりゃ負ける訳にはいかねェですねィ。分かりやした、その勝負受けやすぜィ。じゃ、俺が勝ったら土方さんを副長の座から降ろして下せェ」

「何とんでもねェこと言ってんだお前はァァァアア!!」


沖田の胸ぐらを掴み上げながら、土方はまた面倒な事が起きそうな予感で一杯だった。

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茸筍 - でも、カッコいいわ (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
茸筍 - 吉沢亮に血染めの犬の餌投げつけるかw w w (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - さわさん» そこまで喜んでいただけて嬉しいです!(*^▽^*)続編も頑張ります!! (2017年5月29日 22時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)
さわ - やったァァァァァ!!w続編なんてすっっっごく嬉しいです(*-`ω´-)9 ヨッシャァ!!楽しみに更新待ってますね!(*´ω`*) (2017年5月29日 22時) (レス) id: e6f444c96b (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - mokamoiさん» い、いちばんですか!?(゜ロ゜;ノ)ノそんな、とても恐れ多い誉め言葉を頂けるなんて光栄です・・・!ありがとうございます!頑張ります! (2017年5月29日 5時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜夜華 | 作成日時:2017年5月12日 2時

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