上司と部下と同期と 【２】

資料68 ページ20

やっぱり今日は体が重くて、とてもじゃないけど仕事が手につけられる状態ではなかった。


とはいえ、前もズル休みしたんだし、

これ以上休むわけにもいかず、結局会社へ行くことにした。




お風呂に入っていないせいで、すごく気持ち悪い。



朝ごはんは諦めて、お風呂に入った。









・









髪も乾かし終え、身支度も済まし会社向かった。




いつもの電車、バスなのに、とてもそうは思えなかった。


まだあまり、ショックから抜け出せていない。







「ぁ……おはようござい、ます」



「あ、おはよう……」


会社の前で、ばったり会ったのは有岡先輩で、気まづいというかなんというか微妙な空気が流れた。




「おっはようございまーす」



後ろから知念くんが来た。


「おはよう……」



「山田センパイ、どうだったんですか？」



「えっ…？」




知念くんがこのこと知ってるなんて思わなくて、かなり衝撃を受ける。

それに、なぜか明るい知念くんが、怖かった。




「なんで、、知ってるの？」



「僕が通報したんだから当たり前です。」



「そ、だったんだ…
でも、なんでその場に…いたの？」



「……たまたま、僕が帰ろうとしたら、騒ぎがあったので何かなと。」



「そ、か」





通報までしていたのに、ここまで冷然としている知念くんが心の底から怖かった。

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