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第九十一話 ページ5

「さて、それじゃあ訓練を始めるよー」

いつものニコニコ笑顔で、勇本先生が言う。

現在、私たちはジャージ姿でグラウンドに出て、A・B組で集まっている。

進級試験に向けての、本格的な訓練が始まるのだ。

だが。

「せ、先生」

孤高の狼が勇気を出して、聞く。

それを見て、全員が心の中でガッツポーズをする。

(((よく言った、孤高の狼!!)))

全員が気になっていたが、怖くて聞けなかったこと。

それは――――。

「先生、その手に持っているもの…武器はなんですか?」

「ンー?これかい?これはね僕の武器だよ。特殊ナイフ。作者の都合で出てこなかったんだよ」

「は、はぁ」

勇本先生の返答に、少し戸惑いつつも全員が頷く。

だが、その瞬間全員が理解した。

『今の勇元先生は前の勇本先生よりも恐ろしい』。ということを。

「さて、じゃあ誰から戦う?」

いつもとは違う、少し意地悪な笑みを浮かべながら、勇本先生が聞く。

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作者名:ベルフェゴール | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年6月11日 21時

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