commotion21 ページ22
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「お邪魔します。」
「はーい!…あら、新人さんかしら?」
「島崎さん。俺のお手伝いさんね。
こっちは、俺の彼女の綾瀬桜香。」
「まぁ!彼女さんですか。可愛らしい方ですね。」
「だろ?」
自慢げな和臣くん。
島崎さんは、私を見て、フワリと微笑んだ。
…いくつぐらいなんだろ。
「じゃあ、どうぞごゆっくり。
皆さん、揃われてますよ。」
もう全員来てるんだ…。
…緊張、してきたかも…。
「桜香?」
「はい?……えっ。」
和臣くんが振り返り、私を抱き締めた。
平均身長より少し!低い私。
和臣くんも、周りの子達よりは低いけど…
やっぱり、私には高く感じる。
「どうか、した?」
「…マジで…見せたくねー。」
ちょっと弱々しい声が届く。
こんな和臣くんを見るのは、初めてだった。
「でも…せっかく集まってくれたんだし…。」
「…そうだな。」
「…私!
和臣くんからあんまり離れないようにするね?」
私の宣言に、和臣くんがニヤリと笑ったのを、
私は見逃さなかった。
「言ったからな?離れんなよ。」
それは、出会ったときと同じ、
あの笑顔だった…。
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作者名:エイミー | 作成日時:2016年9月12日 8時