commotion14 K side ページ15
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「…誤解?誤解なんて…。」
「知ってる。だから話しに来たんだって。」
俺の口調に、桜香はピクリと動きを止めた。
「あの日、俺は桜香と付き合ったのを
報告しに立花のところへ行った。」
「嘘…。」
「嘘じゃねぇ。
…3年前から、気になってた。」
「…うん。」
「ずっと、桜香のこと 探してたんだぜ?」
既に泣きそうな桜香を、優しく見つめた。
彼女は、可愛い。
顔も、動作も、性格も。
「俺は、桜香が好きだ。大好きだよ。」
桜香の瞳に、涙が溢れた。
「私も…好き…。
和臣くんが、私のこと好きじゃなくても、
この人と付き合ってたいと思ってた…。」
「何だそれ。好きだって言ってるだろ。」
「うん。だから、信じられないくらい幸せ。
ありがとう。」
彼女の涙を見たのは、2回目だった。
俺が泣かせてしまったけど。
「泣くなって。
…でも、もしかしたらあれだな。」
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作者名:エイミー | 作成日時:2016年9月12日 8時