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commotion13 ページ14





「ちょっと汚いけど…どうぞ。」


「サンキュ。」



和臣くんと家の前で会ってから10秒後。


ポツポツと降りだした雨が、
やがてどしゃ降りになっていって。


傘がなさそうだった和臣くんを
家にいれたんだ。


そういえば、両親は出張だった。

忘れてた。



「はい。紅茶いける?」


「ま、まぁ。」



…初めてなのかな。


ダイニングテーブルに向かい合って座る。

何か…新鮮な感じ。


ほんとに顔、整ってるな…とか思いながら、

ゆっくりと紅茶を口にした。



「熱っ!」


「…え!大丈夫?」



和臣くんも、同じタイミングで飲んだようで、

すごい叫び声をあげた。



「大丈夫?紅茶苦手だった?」


「いや、苦手じゃねーけど…。」



あれか。男子特有の強がりか。



「お水にしとくね。冷たいの。」


「ああ。ごめん。」



もう一度、席に着いた。



「…話って、どうしたの?」


「桜香の誤解を解きに来た。」



話すからよく聞いて。



そう言った和臣くんの目は、


…いつもにまして、真剣だった。



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作者名:エイミー | 作成日時:2016年9月12日 8時

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