secret20 ページ21
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「詳しく話してもらえる?」
優しく話しかけられる。
貴和の艶やかな瞳が、私を捉えて離さない。
逃げれない。
「明日…知らない奴と婚約…させられる…っ」
「うん。」
「嫌だ…家の都合でそんなこと…したくない…!」
「…うん。」
「今まで散々突き放してきて、急に使う…!
自分の親が嫌…っ。」
「うん。」
「…貴和が、昔言ってくれたこと…
本気だと思ってたの。馬鹿だよね。」
「本気だよ。」
「え…?」
それまでずっと聞いていた貴和が、
両手で、私の頬を包んだ。
「ずっと好き。今も昔も。」
「でも…っ。」
「電話で言ってくれたこと、嬉しかったよ。」
「っ、あれは!」
「信じてもい?期待してもい?」
陽凪が俺のこと好きでいてくれてる…って。
何か冷たいものが、自分の頬を伝っていった。
「貴和…!」
「もう、離したくない。離れないで…。」
貴和のテノールをずっと独り占めしたかった。
私の前だけで、泣いてほしかった。
「貴和…泣いてる?」
「泣いて、ない。」
そっか、って騙されたふり。
貴和は、自分の弱さを人に見せたくない人。
自分は弱い、そう言うけれど、私、知ってるよ?
「貴和はさ、十分強いよ。」
「え?」
「私が困ってたらいつだって駆け寄ってくれて。」
「…うん。」
「すっごい…何て言うんだろ、安心できるの。」
「…ん。」
「貴和のおかげで、私は今ここにいるのかも。」
「大袈裟だな。珍しい。」
ほんとだって。
「陽凪。俺の、彼女になりませんか。」
「なれるものなら。」
「なれるよ。ならせるから。」
貴和の指が、スッと唇をなぞった。
「いい?」
「…聞くな。」
「じゃ、遠慮なく。」
貴和は何度もキスをしてきた。
息苦しいわバーカ。
けど、好き。
「陽凪…好き。」
「私も、貴和が好き…。」
「…止まらなくなるな。」
クスッと微笑むと、
貴和は私の横に優雅に座った。
「こっち、向いて?」
甘い声。
幼いときの、私を甘やかす前兆。
「!んっ…。」
「声ヤバ…。」
「うるさい!」
「嘘。可愛いよ。」
耳元に届いた声に、ゾクッとした…。
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エイミー(プロフ) - ☆萌桜☆さん» はい!ありがとうございます!!頑張ります(^-^)ゝ゛ (2016年8月9日 12時) (レス) id: 18c0d67c28 (このIDを非表示/違反報告)
☆萌桜☆(プロフ) - これからの展開が楽しみです!頑張って下さい! (2016年8月9日 7時) (レス) id: 6a63fb8c08 (このIDを非表示/違反報告)
エイミー(プロフ) - すみすみさん» はい!続編です!!!そんなに言ってもらえると嬉しいです!やる気アップです笑。今から更新頑張りますね!! (2016年7月30日 21時) (レス) id: 18c0d67c28 (このIDを非表示/違反報告)
すみすみ - やったー!続編だー!おめでとうございます!このシリーズ本当に好きなんですよ!続きが気になります! (2016年7月30日 12時) (レス) id: c208e50870 (このIDを非表示/違反報告)
エイミー(プロフ) - 宇海さん» ありがとうございます!無茶苦茶頑張りますのでお願いします!! (2016年7月30日 11時) (レス) id: 18c0d67c28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エイミー | 作成日時:2016年7月27日 9時