第七話 ページ10
事務所には入ったもの、始めは管理人さんにファンと勘違いされ、追い出されそうになったが、なんとか納得させてマネージャーさんに会う事ができた。
A「あ、あのーマネージャーさん、モモちゃんいます?」
マネージャー「今日モモちゃん撮影入っていてね。わざわざ本人から来てもらったっていうのにごめんなさいね。」
いや、そもそも今まで行かなかったのは私がほとんど原因なのだが。
マネージャー「とりあえず、監督さんも試作品はこれでオッケーって言ってるし、大丈夫だと思うわ。
あとは、音付け頑張ってね!」
マネージャーさんは、親指をグッと立てながらそう言った。
A「は、はい!」
初めてマネージャーさんと話したが、問題は特になさそうだ。
A「では、これで失礼します。」
マネージャー「ええ。モモちゃんにも言っておくわね。」
マネージャーさんに挨拶して外に出ると、そこには近くのベンチで座っているシンタローがいた。
しかし、なぜかぐったりしていた。
A「ど、どうしたの…?」
とりあえずシンタローに話しかけてみた。
まさか私が入り口付近でなかなか入れず、待ち疲れたのか。
シンタロー「いや、もうこいつのテンションにはついていけねえよ…。」
A「へ?」
私はシンタローの携帯を覗き込んだ。
すると、宝石のように目をキラキラと輝かせているエネちゃんがそこにいた。
エネ「あ、Aさん仕事終わったんですね‼さっそく遊びに行きましょう‼
遊園地ですか⁉デパートですか⁉それとも私ですか⁉」
見事にテンションMAXの領域を超えていた。
ていうかエネちゃん、最後何か危ない。
A「エ、エネちゃん興奮するのはいいけど…、何があったの?」
私が遠慮がちに聞くと、
エネ「エヘヘ……。」
とエネちゃんは笑い、
エネ「あまりに興奮しすぎてご主人の耳元でサイレン鳴らしちゃいました!」
と、語尾に音符マークが付きそうな勢いで言い、舌を出して笑った。
シンタロー「鳴らしちゃいました、じゃえねよ‼
危うく耳が聞こえなくなるところだったぞ⁉」
シンタローは涙目でエネちゃんに叫び、俯いてしまった。
エネ「やや、これは失敬しました。」
さすがにエネちゃんも反省したのか、笑顔から少ししょげた顔になっていた。
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作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/
作成日時:2013年12月3日 11時