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第六話 ページ8

シンタローとエネちゃんと話しているうちに、私たちは事務所に着こうとしていた。


シンタロー「あ、そういえばA。」


A「うん?」


シンタロー「事務所いつも行かないって事は、誰か代わりがいたのか?」


A「うん、まあ、そうと言えばそうだね。」


シンタロー「今まで家に籠ってたのか?」


A「いや、買い物の時はしぶしぶ家を出たよ?しぶしぶ。」


シンタロー「そこ強調しなくていいんだが…。」


エネ「Aさん!ご主人はですね、ちょっと前まで引き籠っていて、パソコン買うために外に出たんですよ?その時の声がまたもう…プッ」


シンタロー「おい‼もう忘れろ‼」


A「……?」


シンタロー「お、お前は知らなくていいぞ?」


シンタローが顔を赤くし、慌ててそう言ったが、きっと今の私は何とも言えない、気難しい顔をしているだろう。


そうして、気づいたら私たちは事務所に着いていた。


シンタロー「ほら、着いたぞ。」


A「あ、ありがとね。」


エネ「Aさん、後でお出かけ行きましょうね‼」


シンタロー「おい、いつ誰がどこでそんな約束した?」


A「あ、後でならいいよ。今日試作品見せるだけだし。」


エネ「え⁈い、いいんですか⁈」


A「いいよいいよー。」


エネ「やったー‼じゃあご主人もお出かけ行きましょう‼」


シンタロー「は⁈だから俺まだ何も言ってねえよ‼」


エネ「秘蔵画像__」


シンタロー「そうだなー‼楽しみだな‼」


エネ「ですよね‼」


そう言って、シンタローは少ししょげた顔をした。


A「あ、じゃあもう私行くね。」


エネ「はい、お仕事頑張って下さいね‼」


A「いや、試作品見せるだけだって…。」


苦笑いしながらそう言ったが、まあいいか。


ふとシンタローの方を見ると、シンタローも少し笑いながらこちらに手を振っていた。


私も手を振り返し、事務所の中に入っていった。

追記。(必読?)→←第五話


ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ


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作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/  
作成日時:2013年12月3日 11時

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