【カゲプロ】信じ合えば、きっと。 (ページ40)

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第三十七話ページ40

シンタローSide

A「シンタロー？」

ゴゴゴゴと効果音が付きそうなくらいの黒いオーラを出しているA。

いや、だから誤解だ。

シンタロー「ちげえって！本当に！」

すると、何を察したのかAの黒いオーラはすっと消えて無表情に戻った。

A「…ならいいけど」

機嫌が悪いだけなのだろうか。

カノ「おやおやシンタロー君。冷たくされちゃったね。」

両手を広げながら呑気に言うカノ。

シンタロー「何だよ、これごときで。」

俺が会話していると、先ほどから黙っていたヒビヤが口を開いた。

ヒビヤ「あのー？あんたたちこれからどうすんのさ。」

カノ「じゃあ僕は先に部屋へ戻るよ。邪魔しちゃ悪いしね。」

シンタロー「は⁈どういう意味だよそれ！」

ヒビヤ「僕も部屋戻るから。」

シンタロー「おい待てよっ！」

俺の言葉は完全にスルーされ、2人はリビングを出て行った。

Aは、この2人きりの状況を察したくないのか、側にあった雑誌をパラパラと見ていた。

＿＿＿つまらなさそうに。

シンタロー「なあ、A…。」

A「あー聞こえない、聞こえない。」

シンタロー「スルーすんなよ…。お前まで…。」

もはやつっこむ気力もない。

もう俺、泣きたい。

自分でも情けないとは思うが。

いや、そんなくだらない自分の事情に付き合っている暇はない。

シンタロー「なあ、A。」

気力を取り戻そうと、再びリベンジする。