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第二十八話 ページ31

シンタローSide


A「あ…シンタローおつかれ。」


シンタロー「…何やってんの?」


Aは少し焦った表情をした。


俺が部屋を見回すと、そこにはシンプルな機材や家具、棚の上には___


A「ぎゃー!それは見ちゃだめ!」


シンタロー「お、おう…。」


チラ見したが、見なかったことにしよう。


少しの間沈黙が走る。


シンタロー「な、なあ…。」


沈黙を破ったのは俺だった。


シンタロー「ここって、やっぱりお前の兄貴とかが住んでたのか?」


Aは少し沈んだ声で言った。


A「…違う。幼なじみ」


シンタロー「へえ…随分シンプルなのが趣味なんだな。」


A「…まあね。」


シンタロー「…お前は何でこの部屋隠してたんだ?」


A「…っ!」


俺が聞いた瞬間、Aは少しビクッと体を震わせた。


__こいつ、仕草も可愛らしいな。


A「…うん。ちょっとね。」


シンタロー「…ああ。話したくないんならいいんだぞ?」


A「…うん。」


再び沈黙が走る。


シンタロー「ほら、荷物そろったか?」


A「あっ…うん、多分これで全部だと思う。」


シンタロー「じゃあ行くぞ。」


A「はーい。気軽に行こーう。」


シンタロー「マイペースだな。」


疑問が浮かんだが、聞かない事にして俺たちはAの家を後にした。

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作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/  
作成日時:2013年12月3日 11時

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