【カゲプロ】信じ合えば、きっと。 (ページ20)

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第十七話ページ20

私たちは無事デパートに着き、メモリーをゲットしたものの、時間が余ってしまった。

A「次どこ行こうか？エネちゃん、ここらへんには何がある？」

エネ「このあたりには雑貨店やちょっとしたお菓子の店などがあります！」

A「雑貨店に、お菓子屋ね…。」

店内を少し見ようと、店を順番に見た。

エネ「私的には雑貨店の小物などがオススメで…むっ」

エネちゃんが突然説明をやめたかと思うと、見ていた先は、お菓子屋にいる、白い髪の青年だった。

その青年は、お菓子屋で買ったお菓子を食べていて、私と同時に視線を向けたシンタローに気がついたのか、こちらを見た。

？「あ、シンタロー。」

シンタロー「コノハかよ…何でお前こんなところにいるんだ。」

コノハ「皆が買い物してるから、僕もお菓子買った…。」

シンタロー「それはわかるけど、相変わらず量多いな。てか、皆はどうした。」

コノハ「僕、置いてかれちゃった。」

シンタロー「だろうな。」

話している間にもその青年の手持ちのお菓子の量は途切れる事なく減っている。

A「え、知り合いなの？シンタロー」

シンタロー「ああ、まあな。メカクシ団のコノハっていうんだ。」

A「ふーん…。」

シンタロー「おい、コノハ。こいつはAだ。仲良くしてやってくれよ。」

コノハ「うん。A、よろしくね。」

A「あ…。うん。よろしく。」

少し初対面でぎくしゃくしたが、握手を求められたので、そのまま返してあげた。

エネ「皆さん、もうニセモノさんなんか放っておいて他のところ行きましょうよ。」

シンタロー「お前、コノハのこととなると冷たいな。」

シンタローがひとつ溜息をついて言った。

A「じゃあとりあえず、雑貨店でも行く？」

シンタロー「そうだな。コノハ、お前はどうする？」

コノハ「食べ物、あるの？」

シンタロー「いや、食べ物はねえぞ？」

すると、コノハが残念そうな顔をした。

少ししょげているところも可愛らしい。