【カゲプロ】信じ合えば、きっと。 (ページ14)

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第十一話ページ14

シンタローSide

大雨が降っているということもあり、俺はなんだかんだでAの家に泊まることになった。

かといって、別に緊張とか動揺しているわけではない。

仮に誰かの家に泊まりに行ったとしても＿＿

エネ「なーにご主人顔赤くしちゃってんですか。キモいですよ。」

シンタロー「べ、別に赤くなってなんかねえよ‼ただ暑いだけだ。」

エネ「確かに今日湿気もありますもんね～？そうですよね～？Aさんのことを意識してたんじゃありませんもんね？」

エネの怪しい笑顔で俺は察した。

やばい。

完全に今思っていることをこいつに突かれてしまった。

エネ「ていうかここ見るからにAさんの部屋ですよね？ご主人何かここに来てたくらんで…」

シンタロー「ちげーよ！あいつ風呂入ってるから、部屋で待機するように言われたんだ。」

エネ「では、いやらしいご主人は、そのAさんを覗きに行こうと計画をここで＿＿」

シンタロー「だからそうじゃねえよ！」

こいつと話すといつも厄介ごとに巻きこまれ、誤解を招く。

俺にとってはそれが災難でしかない。

シンタロー「そういえばエネ、思ったんだが…」

エネ「なんですか？ご主人」

シンタロー「あいつの隣の部屋って、あいつの兄貴とかでも住んでんのか？」

エネ「それ私に聞かれても困りますよ！だったら直接暴く方が…」

シンタロー「いや、それはさすがにな…。」

でも気になってしまうのが好奇心だ。

いつの間にか俺はその部屋の2、3m前まで来てしまった。

A「はい、ストーップ」

エネ、シンタロー「「？」」

A「その先は立ち入り禁止ですよー、関係者以外はね。」

いつの間にか、パジャマ姿のAが俺の後ろに立っていた。

エネ「ほら！やっぱり仕事場関係じゃないですか！ご主人の勘は今日も冴えてないですね！」

シンタロー「いや、だから俺何も言ってねえよ！お前さっきまで知らねえとか言ってたじゃねえか‼」

A「まあ、仕事場みたいなものだけどね…。」

エネ「おお！今度見せて欲しいです！」

A「まあ、見せれたら…ね。」

Aが少しためらったような感じで言う。

何か特別な事情でもあるんだろうか。

A「それよりシンタロー、私お風呂出たし、早くしないと冷めちゃうよ？」

シンタロー「ああ…そうだな、そうさせてもらう。」

俺はさっきの事をを脳内再生しながら、風呂場へと向かっていった。