【歌IいI手】バンド、始めてみませんか？

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「…ただいまー」

「おかえり〜！」

「…母さん？」

靴を脱ぎ、揃えないままリビングに向かうと、居ないはずの母がテレビを見ながらお茶を飲んでいた

「だって昨日からしばらく家帰らないって…」

母「そうそう、それが急遽おやすみ貰っちゃってっ」


少し声が弾んでいるのは何かを楽しんでる証拠


笑顔で話す母に「はぁ」っとため息をつくと、何その顔と不満そうに突っ込まれた

母「そーれーよーり、今日早退したって学校側から連絡きたわよ？でも普通の生徒より帰りが遅いって…」

「ああ、ごめん…！」

母「…」

謝り、怒られると思い伏せ目がちに構えていると、「ねえ…」といつもの尋ねる口調に変わる



母「…男の子と、一緒にいた？」



「…え…な、なんで」

母「…なんとなく？」


女の勘かよ！と突っ込みたくなったがそうじゃない

「なんで、そんな…」

母「勘だけど、でも当たってる気がするのよねぇ…」



…あってます


母「…？」

「…いや。え、私が男子といてなんか悪いこと…」

母「いやぁ、Aにも春がき「来てませんそんなんじゃない！」…でも一緒にいたんだ」

「あっ…」

母「ほら〜、嘘つくのが下手なのよ〜」

「…で、なに…」


もう勘弁して、と諦めムードを漂わせる私をみて、仕方ないなあと一口お茶を飲んだ


母「…まあ、あなたが楽しければそれでいいよ、なんか表情も明るくなったし？」

「…ほんと？」

母「ほんとほんと、女の子らしさ滲み出てるよ？」


…嘘だ

大体こういうのは嘘ついてるセリフだ


母「…良くなったことは確か、さて、夕飯何がいいかなあ…」

「あ。私が作るよ」

母「いーの、今日は何か作りたい気分なの！」

「そう…、じゃあ、なんでも…」


母「…なにか、食べたいものあるでしょ」

「…なんで？」

母「嘘つく時の癖出てるって」


"首触る癖"



そう言われ、手が首の裏にいることに気がつく


私、そんな癖、あったんだ…


「…ビーフシチュー」

母「りょーかい！任せて！」



お昼、天月くんが食べてたの見て食べたくなったとか、言わない


＊……＊…

そらるさん…戻ってくるの待ってます…。
昨日は色々あった

続編のお知らせは落ち着いてからさせていただきます！

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