【歌IいI手】バンド、始めてみませんか？

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そ「うわひっろ…」

「…スリッパ」

ありがとー、と履いたのを確認して階段を上がり始める


無事に、というかいろいろと無事ではないけど家に着いた

二日連続家に人をあげるってうちじゃなかなかない気がする

「片付けしてそのままだから若干汚いけど…」


部屋に通すとシンプルだなーと言われるが結構モノあると思う…

「飲み物は」

天「コーラ！」

「…はい」

ま「僕も」

そ「あとなにあるの」

「お茶とオレンジジュース」

そ「…んじゃ、俺とかしたろはお茶で」

「はいよ」


…さっと部屋を出てバタバタとキッチンに向かうと冷蔵庫を開ける


…今日家出る前に暇してたからってりんごタルト作ったけど、人が作ったもの苦手な人っているよね


とりあえず後回しと飲み物を注ぎ、お菓子をお盆に乗せたところで上から私の名前を呼ぶ声


天「桐原さーん！トイレどこー！」

「でっかい声で言うな！廊下出てすぐ右！奥！」

天「声でかいのはお互い様！ありがとー！」


近所迷惑ったらありゃしない、…けど

もうめんどくさいしと諦めて、お盆を持ち自室に向かった



歌「…あ、ありがとう、ごめんね、天月くんうるさくて」

「いいのいいの…、や、良くはないんだけど」

お茶、相川もコーラだよねと目の前に置くとありがと、と微笑まれる


「…ん、部屋狭くてごめんな」

ま「どこが…」

そ「…親何して働いてんだよ」

「…あ、私？」

そ「お前以外に誰がいんの」

ごめん一ノ瀬、普通に素で相川かと思った


「父さんは海外出張行ったりしてて、まあ、営業マン。母さんは看護師だから」

歌「なんか見事にボンボンみたいな」

「いやいやいや、企業の社長とかじゃあるまいし、そうでもないから…「あ、何の話？」…あーおかえり」

天「トイレありがとねー、で、何の話？」

ま「桐原さんの両親のお仕事聞いてた」

天「あ、お母様看護師さんだっけね」

そ「なんだ、しってんだ」

天「昨日聞いたの、ねー」

「…ねー、じゃないでしょ…」

ま「…？」

「天宮、はいノート」

天「あ、ありがと…！よかった…」

歌「…それじゃ、改めて…」


天「…？…え？」


伊東が何を考えてるか察することが出来た、がその瞬間同じく天宮も察した様子で立ち上がろうとする…が



歌「…勉強、やらないとまずいもんね？」


足を見事に掴まれて、結果正座で勉強会が始まった


＊……＊…

完全に茶番、次回こそは…少しくらい…進展を…()

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