05.眉間に皺も寄る ページ7
「…なんで…よりによって御幸と二人で買い出し…」
「俺のセリフなんですけどね…つーか、何回言うんですかそれ。」
純から理不尽な命令を出された翌日。
私は渋々御幸を引き連れて買い出しに出ていた。
この日はお店を3軒ハシゴする予定で、今は2軒目のスポーツ用品店に向かうべくショッピングモールの中を歩いているところなんだけど…。
どうにも納得がいかない私は、ムスッとしかめっ面で何度も「なぜこうなった？」的なことを呟いていた。
「今さら言っても仕方ないんですから、そんな顔してないで笑ったらどうですか？せっかく顔だけは綺麗なのに。」
「うわムカつく！っていうか顔だけ綺麗なのは御幸もじゃん、性悪メガネ！」
「はっはっはっ！そりゃどーも。」
「あのねぇ…！」
「あ、着きましたよ。」
飄々としながら御幸が指差す方を見ると、確かにスポーツ用品店の前に到着している。
まだまだ言ってやりたいことはあるんだけど…
さっさと買い物済ませて帰りたいし…
むぅ、と私は眉間に皺を寄せて、スポーツ用品店のカゴを取ると御幸に押し付けた。
「荷物持ち！よろしく！」
一瞬面喰らってた御幸だけど、やがて苦笑いを浮かべてカゴを受け取った。
「はいはい。お任せを。」
…なぜかこの時、ドキッと心臓が跳ねたけど…。
とりあえず気のせいだと自分に言い聞かせて、私は買い物を進めた。
メモを見ながら商品を選び、部員が使うものは時々御幸にも意見を聞きながらカゴに入れていく。
その途中で、一つのリストバンドが私の目に飛び込んできた。
青、白、黄色のストライプ模様で、上下の青のラインが他の色より幅広になっているそれは、青道のイメージカラーそのもので…。
あー、いいな、これ…。
普通に部活で使えそうだし、試合の時につけて応援しても良さそう…。
そう思って手に取ったものの…よく考えたら、今は給料日(お小遣い日)前で金欠で。
「…どうかしました？」
暫くそのまま悩んでいると、リストバンドを持ったまま固まってる私に気付いて御幸が声をかけてきた。
「えっ？…あぁ、いや、何でもない。」
その声で我に返り、私はリストバンドを棚に戻す。
「…さて、これで全部かな…よし、OK。じゃあ私、会計してくるから…」
「………あ〜、じゃあ俺、その間トイレ行ってきていいですか？」
「どーぞ。その辺にいるから。」
「了解です。」
こうして、私は御幸からカゴを受け取ってレジへと向かった。
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ゆう - →素敵な作品に出会えて良かったです。これからも応援しています、頑張ってください。長文失礼致しました>< (2017年12月19日 14時) (
レス) id: bf0a56ad2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - はじめまして、1話から一気に読ませていただきました！元々御幸くんの小説読みたいな〜なんて軽い気持ちで読み始めたのですが、読んでいくうちにキュンキュンが止まらなくて、一気に読んでしましました…（笑）→ (2017年12月19日 14時) (レス) id: bf0a56ad2f (このIDを非表示/違反報告)
美憂春(プロフ) - 雪星さん» そうなんですね！笑 是非是非お願いします(人´3｀*)〜♪笑 (2016年10月12日 20時) (レス) id: 03ce076a00 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - 夏乃実さん» 夏乃実さんっ！私もそんな御幸がツボです(真顔)。自分の欲望やら願望やらが色々詰め込まれた作品ですが、ツボが同じ人には楽しんでもらえたかな、と思ってます(^^;表現とかは…いやいや、まだまだです、はい(>_<)応援ありがとうございます！頑張りますね！ (2016年10月12日 20時) (レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - 美憂春さん» そうですね〜、気長に待っててください(^^;後朝は、ノリと勢いで書き始めたんですが、予想以上にイチャイチャラブラブ度が高くなって自分でもニヤニヤ通り越して恥ずかしくなってました…(￣▽￣;)マイペースですけど、色々考えてみますね〜(*^^*) (2016年10月12日 20時) (レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪星
| 作成日時：2016年8月11日 18時
