【ダイヤのA】部活終了後のマネージャー室６《短編集》

【御幸&亮介と『えろまんが』(1)】★下ネタ有(^^; ページ43

「ねぇA。エロマンガ島って知ってる？」

「……はぁ？」

ニコニコと上機嫌に言った亮介の言葉に、私は眉間に皺を寄せ…

後ろでスコアブックを見ていた御幸は、手で口を覆って吹き出した。



「…本当だ…！本当にあった…！」

「だから言ったじゃん。」

亮介が持ってきていた地図帳を見つめて呆然と呟くと、亮介は得意気に笑う。

絶対嘘だと思ったんだけど…

オーストラリアの東、たくさん連なっている島々の一つに、確かに『エロマンガ島』という名前がついている。

「てっきり亮介が適当なこと言ってると思ったのに…！」

「酷いなぁ。」

「けっこう有名な島ですよね。……男の間では。」

どうやら御幸も知っていたらしく、振り返ってみると、机に頬杖をついてニヤニヤ笑っている。

「男のロマンが詰まった島だよね。」

「どんなロマンだ！」

相変わらずニコニコしながら御幸とわかり合っている亮介に突っ込むと、亮介はくるっと振り返り、ますます楽しそうに笑った。

「ねぇA、その近くにさ、エロガゾー島とかエロドーガ島とか…」

「ないから！！」

「あー、そういえば、島じゃないですけど『無修星』っていう星があって…」

「いやそれ絶対嘘だし！！」

悪ノリしてきた御幸を軽く睨んでいると、亮介が感心したように目を丸くして御幸に言う。

「…へぇ…よく知ってるね、御幸。」

「……あー……まぁ……」

…はい？

『よく知ってるね』？

え、まさか…ほんとにある…の…？

そんなわけはないと思いながらも、1%の可能性を捨てきれなくてジトーッと亮介を見ると、亮介はクスッと笑ってから持っていたもう一冊の本を広げた。

「あるんだよ、『無修正(・)』。ホラ。」

そう言って開かれたページを覗き込んだ私は、数秒固まった後…顔が発火するかと思うほど一気に熱くなるのを感じた。


『んあっ！だめぇ！あっ…あっ、激し…！』


『奥…！ああぁ、凄いぃぃ…！』


男女が裸で絡み合いながら、卑猥な効果音やセリフが大量に散りばめられてるこの漫画は…！

ちょ、なんっ…！

こんなの絵にしていいの！？

はあぁっ！？


「ね？あったでしょ『無修正』のエロマンガ。」

「星の話じゃなかったの！？しかもこれ、ガチの無修正…！」

「えー、俺言ったでしょ？『無修正』がここにあるって。」

「音で『星』と『正』の区別がつくかー！！」

真っ赤な顔で喚くようにして言うと、亮介は上機嫌な笑みを浮かべたまま首を傾げる。

【御幸&亮介と『えろまんが』(2)】★→←【御幸一也と催眠術(2)】★

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