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【二年生の場合・壱(6)】★ ページ14

結局わかってなかった哲を他のメンバーが連れて帰り、やれやれと思いながらロッカーから鞄を出していたら、

コンコンコン

と今日何度目かわからなくなってきたノック音が聞こえてきた。

「…どうぞー…」

げんなりしながら返事をすると、入ってきたのは…

「失礼します。」

「し、失礼…します…」

「…あれ…白州と川上…」

あまりマネ室にはやって来ない二人組の訪問に驚いていると、白州と川上は一度顔を見合せ、その後で白州が口を開いた。

「急にすみません。少し…顔色が優れないように見えたので…」

「お、俺も…そんな気がして…」

おずおずと川上も同意して、私は思わず苦笑いを浮かべる。

「それで、様子見に来てくれたんだ?ありがとねー。でも、大丈夫だから…」

「そうですか?…しかし…やはり青白いですよ…貧血にでもなったみたいに…」

「あー、白州、近い。」

そう答えると、二人がきょとん、とした顔をする。
そりゃそうだよね…。

「病気じゃないんだ…ほら…あの日、でね…」

やっぱり気恥ずかしくて、苦笑いを浮かべたまま頭を掻いていると、白州がハッと何かに気付いた顔をした。

「…あ…あの日…ですか…」

軽く目を見張ってほんのり頬を赤くしている白州は……かなりレアだ。

…じゃなくて。

「そう、あの日。」

ゆら〜、と二人から視線を逸らしながら答えると、「…あ!あの日…」と、川上も一気に赤面する。

…と、その時、再度ノック音が部屋に響いた。

「…はいはい…」

ため息をついて投げ遣りにドアへ声をかけると、新たな二人組が入ってきた。

「失礼しまーす…って、白州とノリ…」

ドアを開け、中に白州と川上がいることに少し驚いてる倉持と、その後ろからは御幸の顔も見える。

「…今日は何?私、もう帰ろうと思ってたんだけど…」

「あぁ、スンマセン。さっき沢村が部屋に戻ってきたんすけど、『A先輩が大人の階段を昇ってしまった』とか何とか言い始めて…」

「…あのバカ…わかってないじゃん…」

思わず額を押さえて唸るように言うと、御幸がヒョイ、と私の顔を覗き込んでくる。

「大人の階段はともかく…」

そう言って至近距離で見つめられて、ドキドキと鼓動が早まってしまった。

「…な、何?…なんか、近いんだけど…!」

「…いや、やっぱ顔色悪いなぁ、と。体調悪いんですか?」

「…は?…あぁ…体調は…その…」

悪いけど、悪くない…と言っても、絶対きょとん、とされるしなぁ…。

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設定タグ:ダイヤのA , 短編集 , ギャグ   
作品ジャンル:アニメ
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雪星(プロフ) - さーたんさん» 楽しんでもらえたようで良かったです!とりあえず、照れはするだろうな、と。それからの反応はそれぞれ違うだろうな、と思いながら書きました(>_<)ゾノはこのシリーズのオチ担当です(笑) (2017年3月2日 20時) (レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - のりさん» ゾノは、あの歌を歌ってる場面がポンッと降ってきまして(笑)御幸の回なのになんだかゾノがメインになってしまったような…(^^;まぁ面白くなったからいいかな、と(^^; (2017年3月2日 20時) (レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - 桜さん» いえいえ、こちらこそせっかくリクしていただいたのに、お応えできなくて申し訳ありません(T_T)再開したら、またヨロシクお願いします! (2017年3月2日 20時) (レス) id: 51d66f5e63 (このIDを非表示/違反報告)
さーたん - やばいですね!!!事故チューどれも最高でしたッ!金丸はかわいいし亮さんはかっこいい!!そしてゾノの登場にはわらいました笑 みんなが照れててテンション上がりました笑 ありがとうございます!!笑 (2017年2月19日 0時) (レス) id: a56f300cf9 (このIDを非表示/違反報告)
のり - 雪星さん» ども、おひさです。…とりあえず、ゾノwお主は我をわらかしてくるのぅw御幸の話を読むとデリカシークラッシャー御幸を思い出してただでさえ吹いちゃうのにw (2017年2月16日 23時) (レス) id: 7a0132dcf2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪星 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年7月29日 18時

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