【成宮鳴の報告】★ ページ31
バッタアアァァン!!
「Aさーん!今日もいい天気だねー!」
「…曇ってるけど…」
もはや聞き慣れた音に半目になりながら振り返れば、満面の笑みで成宮君が入ってくるところだった。
最近、来過ぎじゃないかな…。
「いやぁ、俺にとってはバラ色の天気だよー♪」
「…なんか良いことでもあったの?」
「え〜、わかっちゃう?プププッ♪」
片手で口を押さえながら笑う成宮君からは、「聞いて聞いて」というオーラがダダ漏れ。
はぁ…、とため息をついていると、成宮君が「それがさぁ」と早速話し始めた。
「今日、女の子から告られちゃってぇ〜」
「…あー、そう…」
「まぁそんな珍しい話でもないんだけどさぁ。やっぱ一応は嬉しいって言うかぁ。」
「ソーデスネ…」
「ほら、俺って『華』があるからぁ。無意識に人を惹き付けちゃうって言うかぁ。」
「ソーデスネ…」
「これもある意味天賦の才、だよねー。あー、野球もできてイケメンで華もあるって、俺って罪な男♪」
「ソーデスネ…」
棒読みの相槌を繰り返してから、私はまた深々とため息をついた。
…原田君…あの一言はやはりこのエース君を調子に乗せてるよ…
「…成宮君の成はナルシーのナルだったんだ…」
「あれ、今頃気付いたのー?」
思わず口から漏れたイヤミを、成宮君は怒るどころか嬉しそうに肯定する。
「…否定しないの?」
「だって俺自分大好きだしー♪」
…ダメだこりゃ。
今は何言っても喜ぶ感じ。
「はいはい、良かったねー。さすが都のプリンス様ー。」
半分投げ遣りになりながら言うと、成宮君が首を傾げながら聞いてきた。
「あっれー?Aさん、なんか拗ねてない?」
「は?拗ねてなんか…」
「あ、そっか!俺が告られたって聞いて、ヤキモチ妬いてんでしょー!」
「成宮君!私は別に…!」
「Aさんたら、照れちゃってカーワイイ♪」
片手で口を押さえたまま、もう片方の手でツンッ、と額を押されて…。
…ぜ、全然人の話聞いてないし…!
私は何度目かのため息をついてから、じと〜っ、と成宮君を見上げて言った。
「…バカ。」
「…っ!」
すると、成宮君はなぜかカッと顔を赤くした。
「…ちょ…今の…」
「…え?」
なんでここで目を泳がせて挙動不審になってんの…?
首を傾げていると、成宮君は視線を揺らしながら言った。
「今の困った感じのAさん…すげぇツボ…。ヤバい、困らすのクセになりそう…」
「…やめて…面倒だから…」
(代様リク)
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雪星(プロフ) - 椰子の実さん» 椰子の実さん、コメントありがとうございます!大好きと言ってもらえるだけで嬉しいのに、頻繁に読んでくださっているとは…!元々自分の息抜きで始めたある意味バカバカしい短編集ですが(^^;楽しんで書いてますので、また読んでやってくださいっ(≧▽≦) (2016年9月11日 22時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
椰子の実 - このシリーズが本当に大好きで大好きで、ほぼ毎日読んでる感あります(笑) (2016年9月11日 20時) (レス) id: 5b93e46beb (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - 抹茶さん» 抹茶さん、コメありがとうございます!夢主は、制服の時は基本的に短パン装着してる設定です(^^;すぐ足が出る自覚があるので…(^^;たまに忘れてたりして、倉持や白河君がその場面に遭遇してラッキースケベが発動してます(^^; (2016年4月6日 23時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - この作品とっても面白いです(^^♪後、前々からずっと気になってた事があるんですが夢主ってよく回し蹴り?してますよね、この時パンツ丸見えになってないんですか?もし、見えてたら倉持達は見て見ぬふりをしているのですか? (2016年4月4日 23時) (レス) id: 301a2e1b49 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - あおあおさん» あおあおさん、はじめまして!コメありがとうございます!有り難いお言葉、嬉しいやら恥ずかしいやら…(≧▽≦)なるべく早く続編公開できるように頑張りますので、少々お待ちください(>_<) (2016年4月2日 22時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪星 | 作成日時:2016年1月27日 19時