77話 ページ28
文次郎「見る目がない奴以外は、お前を初めて見て嫌な奴には思えん。関わるを持つといい子なのはわかるしな。」
A【うぅー…しおえせんぱいー】ギュー
文次郎「おっと。お前は泣き虫なのか?まったく。」
余計に泣き出し文次郎に抱きついたAを呆れながらも抱き返し頭を撫でる文次郎。それを見て
三郎「お父さん…」
勘右衛門「お父さんだねー。」
三木ヱ門「今まで見たことがない潮江先輩の姿…」
左門「むしろ夢?」
団蔵「夢じゃないですよ!」
左吉「しっかり者の娘が、父親に諭され泣きつく姿…」
彦四郎「それだね。」
他の人達が何か言ってる中、庄左ヱ門は文次郎とAの姿を見て
庄左ヱ門「A。潮江先輩とは何回か会ってるし、そろそろ呼びやすいように呼んだら?」
文次郎「そうだな。潮江だと呼びにくいし書きづらいだろ。好きに呼べばいい。」
A【……では文(ぶん)先輩でもいいですか?】
文次郎「呼びやすいならそれでいい。」
A【はい!】
それを見ていた三郎は文次郎の膝にいるAを呼び抱き上げた。
三郎「Aそろそろ次に行くぞ。それでは、潮江先輩、委員会中失礼しました。」
文次郎「あぁ。」
学級委員長委員会とAは一礼し部屋を去って行った。
Aたちが去って行った部屋では
文次郎「左門、三木ヱ門。さっきの子が噂の遅れてきた入学生、大川Aだ。事情があって話すことが出来ないから、困っていたら助けてやれ。」
三木ヱ門「…そうですか。わかりました。」
左門「了解であります!」
三木ヱ門「それにしても、周りにも自分にも厳しい潮江先輩が、大川には甘いのですね?」
文次郎「……まぁ、あいつの事情を知っているから常に気を張っているのを、自分の近くにいる時は気を緩めてもいいと教えてやっただけだ。」
三木ヱ門「……訳有りのようですね。いずれ、知ることになるだろうから今は何もいいません。」
文次郎「そうか…。さぁ、お前たち委員会の続きをするぞ!」
会計委員「はい!」
会計委員会の部屋を出て
勘右衛門「さっきのは、本当に親子に見えた。」
三郎「確かに。それにしてもA。今日はよく泣く日だな。目が溶けないか?」
A【溶けません!】
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リム - 毎日更新お疲れ様です。次回で記念すべき第100話いつまでも変わらないクオリティーありがとうございます。 (2019年8月6日 23時) (レス) id: e379c972ce (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - 毎日楽しみです。更新がんばってくださいか続きが楽しみです。 (2019年8月5日 8時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
茉優 - 毎日楽しく読んでます。更新楽しみに待ってます(*´ω`*) (2019年8月4日 15時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - 毎日楽しみにしています。更新がんばってください。続きが楽しみです。 (2019年8月4日 7時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
朱鳥(プロフ) - リムさん» リムさん、コメントありがとうございます!自己満の為に始めた小説を楽しみにしてくださっている人がいる限り毎日更新は小説完結まで続けていきます!まだまだ終わりませんのでお楽しみに! (2019年8月3日 22時) (レス) id: 345f674abf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱鳥 | 作成日時:2019年7月19日 20時