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「ただいまー！！」
あくまでトト子ちゃんと楽しく遊んで帰ってきた体を装うんだ。
とりあえず洗面所に行って手を洗う。
ついでに鏡を見ると、目元は腫れていなかった。
よかった…腫れない体質で。
家が妙に静かなことを不審に思い、２階へ上がる。
「ただいまー！！
今日ね、トト子ちゃんと２人で遊んですっごく楽しかったよ！！
いいでしょー？」
トト子ちゃん大好きの兄さん達のことだ。すぐに反応するだろう。
少し胸が痛むのは気のせい。
お「あ、おぉ！おかえりA。」
声をかけてくれたのはおそ松兄さんだけ。他は皆暗い顔をしている。
「どうしたの？
そんな暗い顔をして。」
まさか、とは思ったけどそんな筈はないよね。
チ「実はA。
僕ら聞いちゃったんだ…。」
ト「Aがもうちょっとで元の世界に帰っちゃうって…。」
十「やだよぉぉぉぉぉぉ！！！！！」
うわーん、と泣き叫ぶ十四松兄さん。それに釣られてみんな静かに涙を流す。
嗚呼、もう知ってたんだね。
「落ち着いてよ、みんな。
確かに、私は元の世界に戻っちゃう。
だけどこれでよかったんだよ。
本来ならこの世界に“私”は存在しない。
デカパンに頼んで記憶がなくなく薬作ってもらうよ。
ここ１ヶ月分の。そして新しい記憶を塗り替える。
そうすれば、誰も悲しまないでしょ？」
一「Aは…どうなるの。」
私は…私は。
「私はいいよ。
忘れなくても。向こうの世界でも兄さん達は見れるしね。
ね？兄さん。だから元気出して！」
ね？と宥めるも兄さん達の涙は止まらない。それどころか勢いを増すばかり。
お「…なよ。」
「どうしたの？おそ松兄さん。」
お「ふざけんなよ。
デカパンに頼んで記憶を塗り替える？
ふざけんな。俺達はAを元の世界に帰すつもりなんかない。
どうにかして絶対にこの世界にいれるようにする。」
ちょっとデカパンの所行ってくる、と立ち上がる兄さんを必死に引き止める。
「やめて、おそ松兄さ…」
引き止める私の声は母さんの声によって遮られた。
松代「ニート達！デカパンさんが来てるわよ！」
何しに来たの、デカパン。
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猫大好き - とても面白かったです！新作も楽しみにしています！ (2017年8月9日 23時) (
レス) id: 0ad5121d72 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 完結おめでとうございます！ (2017年7月10日 16時) (レス) id: bdc3efc083 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりっこ - とっても面白かったです！ (2017年4月17日 1時) (レス) id: 5b5c9a1aa4 (このIDを非表示/違反報告)
水ハッピー - 凄い面白かったです！完結おめでとうございます！新作絶対見ます！ (2016年3月31日 12時) (レス) id: 95074cd21e (このIDを非表示/違反報告)
霖架 - 完結、おめでとうございます！これからも新作楽しみにしてます！ (2016年3月7日 1時) (レス) id: 51c2a2d3ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月 | 作成日時：2016年2月20日 22時
